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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
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4-1.それを使う人たち


【chapter.02 それを使う人たち】


秘密と言うのは、誰かに言いたくなるような情報と言っても過言では無い。


僕もこのラブアシスト制度や七星の超能力など、出来れば皆んなに話したいぐらいだ。


それは他の被験者にも言える気がする。



僕のタイムリープ失敗の件を考えると

天使の祝福、それを使う人たちが他にいるはずだ。

もしかしたら、互いの力で、互いを助け合ったり出来るかもしれない。



僕はそんな思いを秘めて登校する。月が変わって6月の1日になった。



「おはよう茂木」

「おはよう」


僕は茂木が被験者ではないかと疑っている。

というより、被験者かどうかを探るにしても、仮に他の天使がいた場合、天使に密告されないように、天使ではない事が分かる人間をチョイスしなければならない。

茂木は良く知った仲だし、転校して来た訳でもない。天使である可能性は低いのだ。


何より、僕は茂木と近しいし、似ている。恋愛をサポートする制度なら僕と茂木は近しい存在だ。



僕は、ある質問を考えた。



「なぁ茂木、天使っていると思う?」

ズバリこうやって聞いて、反応を見る。しかし、茂木の答えは想定外だった。



「そりゃあいるでしょ」



僕は戸惑う。まさか、茂木も被験者!?



「ガーディアン様はマジで天使」

ガーディアン様というのは、カードの絵柄の事だ。

「あ、そう」


茂木に期待した僕が馬鹿だった。


「おっはよー!」

七星が教室に入ってきたので、僕は茂木とカードの話を始めた。



七星が僕の脇腹を突く。僕はびっくりして、机が揺れた。

七星が急に耳打ちをしてくるので、ドキドキする。



(ちょっと話があるから、今日一緒に帰ろ)



僕は頷いた。

なんの話だろうか。

もしかしてコールセンターに電話したことがバレたのだろうか?




その日の帰り、七星と帰ろうと教室を出ると、茂木が立っていた。



「天使ってラブアシストの事だよな?」



え?



何を言ってるんだ、茂木?

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