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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
30/185

1-3.プラス499


「つつつ、付き合うってどういうことなの!?」

僕は七星に聞いてみる。



「あの日、アンタはどん底に落ちたのかもしれないけど、あの後、私とハイタッチしたでしょ?」

「うん。。。」

「誰かががフられて、人が喜ぶのって、2パターンしかないわよ」

七星が右腕をあげ、指を二本立てた。

すぐさま一本の指を折り曲げる。


「単なるあざけり」


確かに。



七星は続いてもう1つを説明する。

もう一本の指を折り曲げた。


「フラれたという事実に喜んでいる。事実に喜ぶその理由は2つ」


まぁ。分かる。人の不幸は蜜の味だ。

続けて七星は左腕をあげて指を二本立てた。

すぐさま一本目の指を折り曲げる。


「人の不幸は面白い」


もう一本の指を折り曲げ、七星は両手でグーを広げている。滑稽かつ、やはり可愛い。



「フラれた人が好きだった」



んー。確かに。

例えば僕の好きな女性声優がイケメンに告白し、フラれたら、心の中で喜ぶだろう。



「つまりあの日、あの後、アンタがフラれた事を確認した私は喜び、私がアンタに告白した。こういうシナリオにする。そうすればアンタはフラれたマイナス1から、可愛い私みたいな女子と付き合っているというプラス500ぐらいになる。とりあえずアンタの学校生活はプラス499」



なんとなく理解できた。



「うーん、でも、それはそれで学校生活が辛いような。。。」


それはそれでイジられるなぁと思う反面、学校での居場所を取り戻すには、これしかないと思う僕だ。



あれあれ、でも、七星と付き合う(設定)事になったら、僕は恋愛禁止になるではないか。

そもそも、ラブアシスト制度は恋愛に前向きになってもらうためだし、僕は高嶺さんとお付き合いしたいのだ。これじゃあ、現状でもダメだけど、より目的から遠ざかる。



「これしか選択肢は無いんじゃない?」


「分かってるけど。。。」


都合の良い展開だ。でも、これでいいのか、僕の人生。



その時、七星が近づき、僕の右腕を両腕でぎゅっと掴む。


「こんな感じで歩けばカップルでしょ?」



迷いは消えた。




おっぱいの感触!



おっぱい!!!!



学校行く!!!

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