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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.01 タイムリープは1日1回5分まで
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1-2.食堂のメニュー


「て、天使?」


向かいの茶髪でツインテールの女の子は、自らを天使と名乗った。


「まー、アンタら凡人には分からないよね。天使って実在するのさ」



天使が実在?

この子は何を言ってるんだろう。

確かに可愛い女の子を天使と呼ぶことがある。

そういう意味の天使なのだろうか?



「昔からいたんだよ。アンタたちは知らないだけ。私たち天使は〝祝福〟が使えるの。アンタたち人間のとこで言う、超能力ってやつ?」



そんな訳のわからない話とは全く別だが、向かいの天使さんが可愛いので見てられない。


目線を逸らし、食堂のメニューを見ていた。

そもそも、店の人間がいない。どういうことなんだ?


天使は続ける。


「昔から、天使と人間は一部の上の人達で繋がっていて、天使は見返りを求めずに人間を祝福してたの。宝くじが当たるのは、私たちのおかげのケースが多いかな。私たちの力は、人を幸せにするの」


僕は頭の整理で精一杯だった。

どうして近所の食堂で、何故、可愛い女の子と向かい合って、訳のわからない話をしているのか。



「それでね、政府からお願いがあったの。最近、人間は恋愛しないし、結婚もしない。少子化で未来がヤバいって。想像つかなかったけど、アンタみたいないくじなしを見て確信したわ。」

「うーん。。。」




「そこで、天使の祝福を使って、まずは恋愛に前向きになって貰おうっていう、ラブアシスト制度の案が出来たわけ」




「んで、来年度から実験がスタート。アンタが被験者のひとり」



ーーーなるほどなるほど。理解できたような出来ないような。

僕はあるひとつの正解にたどり着く。




「も、ももしかして、き、君とお付き合いするとかですか?」




「は?話聞いてた?」



聞いてるが、意味が分からない。さらに、何故かフラれた気がして僕は身体中熱くなる。



「私の祝福を使って、あなたの恋愛をサポートするの。それがラブアシスト」

「はぁ。。。」


「アシストって恋愛アドバイスですか?」

「アシストは実験段階では、色々あるんだけど。。。アンタにはタイムリープ能力でアシストする事が決まったの」




はぁ。タイムリープ。。

創作のド定番であるが、果たしてそんな事が出来るのか。いよいよ嘘くさい。話を鵜呑みにしてきたけど、天使という時点で怪しい。



「アンタ疑ってんの?」

「は、はい。。。」

「そうよねー。まず信じて貰うとこからだよね」



「とりあえず、祝福してあげるから、私の身体に触って?」



な、なにぃーー?女の子の、身体に、触る!?

どういう事だ!

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