3-2.エロ漫画
その日の放課後。
僕と八巻さんは早速、報告係の仕事を任された。
せっかくの午前授業なのに、残るのは悲しい。
今日決まったクラスの当番をまとめて提出するのが仕事だ。
パソコン室に僕と八巻さん2人で作業をする。
とはいえ、パソコンが得意な僕がデータシートに係名と担当者名を打ち込み、八巻さんが隣で見ているだけだ。
やばい!ドキドキする!
このパソコン室は昔音楽室だったらしく、恐ろしく静かだ。午前授業なので部活もなく、学校が静かだ。
そんな中、パソコン室に若い男女が。。。
エロ漫画ならこれはただならぬ展開になるぞ!
僕はそのシチュエーションだけでドキドキが止まらない。
キーボードを打ち込む指が少しだけ震えていた。
カタカタ、、、その音だけが響く。
なにか、話さねば!
「き、今日の実力テスト、どうでした〜?」
「ぼちぼちかなー」
しーん。
しばらくの静寂。
「ねぇねぇ、ここからズレてない?」
八巻さんが僕の隣に急接近し、パソコンの画面を指差し、間違いを指摘した。
近い!八巻さんが近すぎる!
八巻さんは脚が長くて、ちょっと肉付きが良くて、髪は短い感じで、ちょっとボサボサな女の子だ!
それでも香るんです!シャンプーの匂い!
「うわぁっ!!!ごめん!!!」
八巻さんが笑う。
「そんなに驚くことないじゃん!」
僕も自然に笑ってしまった。
なんだか八巻さんと打ち解けた気がする。
修正を直し、ファイルを印刷する。
遠い場所にあるプリンターがエラー音を放った。
「私見てくるね」
八巻さんがプリンターへ向かう。
「印刷用の紙が切れてるみたーい!」
プリンターは小さなテーブルの上段に置いてあり、下段にはプリンタ用紙が置いてあった。
八巻さんは屈んで、プリンタ用紙を取り出そうとした。
あ、脚の長い八巻さんが、屈んだら!
そのスカートの微妙な短さで屈んだらー!
見るなー!僕!
綺麗な水色のパンツがチラリ。
僕はパソコンの画面を見ていた。
八巻さんが紙を入れ、無事印刷されたようだ。
パソコンを閉じ、2人で職員室へと向かう。
「ねぇ、さっき見たでしょ?」
「え?」
僕は顔が赤くなる。
「私のパンツ」