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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.09 七星瑠奈
156/185

1-2.カラオケ


人間界には何度も行ったことがあるけど、学校っていうコミュニティで生活に馴染むのは苦労した。


私の格好はどうやら人気で、私はその集団の中心にいるような気分だった。でもその集団に、アイツはいなかった。というより、避けていた。


人間のコミュニティってやっぱりなんかヘン。同じ箱に長時間いるのに、仲良いとか良くないとか、そういった分離が起きるから。


「七星ー?カラオケ行く?」

「カラオケ?」

「カラオケ!」

「なにそれ?」


私の周りは大爆笑。

どうやら人間の常識のようだ。

そこで私は、悔しさを覚えた。人間の感覚で言う悔しさ。


だから無理矢理、集団の外にいるアイツを連れ出してカラオケに行った。


へんなやつ。


アイツは集団に混ざるのが怖くてビクビクしてた。イクジナシって人種は生きるのが大変。そんな事を学んだ。でもアイツは私にカラオケのやり方を教えてくれた。



笑わずに。



私もアイツの為にサポートをする事に決めた。


アイツがその眼差しをいつも向けている女性、高嶺さん。

高嶺さんに近づくためにサポートをした。


何度も何度もやり直して、やっとメールアドレスをゲットしてた。


人間の感情は分からないけど、そんな感じで告白すればハッピーになるような気がして、あいつに告白するよう言ってみた。


そしたら、アイツも単純で、高嶺さんに告白をした。

してしまった。


私のタイムリープでやり直しが効くっていう保険があったから、とにかく勢いで告白した。




そして告白に失敗し、タイムリープは効かなかった。




アイツはあの集団での地位が脅かされて、不幸になってしまった。

私が適当な事を言ってしまったせいで・・・


だから私はアイツに提案した。

アイツがまず、学校生活を取り戻すために出来ることを。


私とウソでいいから付き合おうって。



私も




その時は単なるサポートでしかなかった。




でも。。。


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