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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.08 6人の転校生
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3-1.見てみる


ファミリーレストラン。

長方形の座席に、僕と七星が隣同士、僕の向かいに二楽くん。その隣が茂木。凄く奇妙な配置だ。向かいの二楽くんを見てみる。やはり整った顔立ちだ。

どこか絵留くんを彷彿とさせる。


僕よりも茂木が興味津々なようで、二楽くんに色んな質問をしている。



ー6つ子って考えてる事同じなの?


ー違うな!


ーなんでこの時期に転校?


ー親の都合だな!分からないよ!


ー趣味は?


ー対戦格闘ゲームだよ!


ー他の5人と仲良いの?


ーまぁまぁだよ!



僕は、直接的に質問を投げかけてみる。


「どうして6人でこのクラスに?」


「命令だからな!親の」



命令。。。



「ソ、ソウナンダ!」



し〜ん。

やはり、会話のやり辛さはどこか絵留くんを彷彿とさせるものがある。





「ところで皆さん、学園祭はどうだったよ?」





唐突な二楽くんの言葉に、僕は心臓を掴まれたようなドキドキに襲われた。

どうして急に、学園祭の事を・・・


「いやぁ〜、高嶺さんが最高だったよ」

茂木が言う。そ、そうだ、変な会話をしてはならない。


「ソソソ、ソウダネー!!ミンナカワイカッタヨー!!!」

「なんか事件とか起きなかったのかよ?」

二楽くんが言い出す。

やはり怪しい。なんなんだ、コイツは!


「私の水着がNGだったことかなぁ」

七星が言う。たしかに僕らの期待を裏切る事件であった。



「ふーん」


またしても会話が途切れた。



何かモヤモヤする。


掴み所も無い、凄く監視してるわけでもないし、けど学園祭の事を聞いてくるし、なんなんだ、彼は。。。




タ、タイムリープをここで使ったら、どうなるんだろう。。。

もしも二楽くんが監視役とかなら、タイムリープを把握出来るのでは無いだろうか。

あの歪んだ景色に現れるのでは無いだろうか。


やってみるか、タイムリープ。。。

何事も無ければそれで終わりだ。。。


と、考えた刹那





「なぁ、正直に話そうよ」



にやけた二楽くんが僕らを見て言う。

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