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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.08 6人の転校生
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2-3.色んな事が

僕はまだまだ聞きたいことがあった。

最近、七星と二人きりになる事が無く、色んな事が気になっていたのだ。


「七星、あの6人の転校生の事、本当は何か知っているんじゃないの?」

「知ってるよ」

「あの6つ子って、天使なんじゃないかと、僕は疑っているんだ」

「疑ってどうすんのよ」

「えっ。。。」


確かにそうだ。


疑ったところで、意味はない。

僕に出来ることはない。



「明らかにおかしいじゃないか」

「おかしいからなんなのさ。アンタが思う通り、あの6人が天使だとしても、アンタは普通にラブアシスト制度のルールに沿って生活すれば良いと思うわ」



今の七星の言葉は、ヒントだ。



というか、やはりあの6人は監視役。じゃあ、なぜこのタイミングに来たのか。


やっぱり、学園祭でトウマの作戦が決行されていて、天使の力で揉み消されたんだ。


その防止策として、付け焼き刃のような転校生がやってきたんだ。



「ま、ルールは何事も守らなきゃダメだからね」

七星が言う。



そういえば、七星はルール違反をして、片方の翼が無いって言ってた。

監視役の6人がいるということは、七星のような天使にとってもやり辛いのかもしれない。


「ところで、ヨリコちゃんをデートに誘うんでしょ?」話題を変える七星。

「う、うん。ハードルは高い!」

高嶺さんに対する疑惑の念はあるけれど、誘ってみるしかない!


「メール打っちゃいなよ」

「だ!ダメだ!直接、言う!」

「あっそう」

「な、七星、昔みたいに、高嶺さんを上手く誘えなかったら、タイムリープをして欲しい」

「別にいいけど、今の関係性で誘いに断られたら、何度やっても無理じゃない?」


「た、たしかに。。。」


アドレスを聞くような単純な事ではない。

クリスマスデートに誘うなんて、半ば告白じゃないか!


「そ、それじゃあ、1回だけ!1回だけ誘ってみるから、ダメだったらタイムリープして!」

「ダメだったら無かった事にしたいわけね。いくじなし。で、いつやるの?」



「あーっ!!!明日ァッ!」


決めた!

明日やる!



僕は相撲のように顔をパンパンと叩いた。


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