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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.07 被験者
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3-2.喧嘩腰

ざわつく体育館。

魚住と高嶺さんのやり取りと言うよりは、僕が七星のおっぱいをタッチした事で盛り上がっているようだ。


「な、七星、早く、、、」


首を横に振り、僕の卑猥な手を振りほどく七星。


「ダメ」

「なんで!」

「いいから、アンタは黙ってなさい」


その時、死神の格好をした絵留くんが黒のパーカーのフードを脱ぎながら、七星に近づいてきた。


「ナナエル。事態の収束が先ですよ。」

「はい」

「あまりにも人数が多い。書き換えには時間と労力がかかりますね。」


ナナエル?カキカエ?


「私がタイムリープを行います。ミカエルがあのバカとコイツに書き換えを行なってください」七星が僕を指差す。

「分かりました。機転が利きますね。」


ミカエル?


「それじゃあ、使いますよ」


景色が歪み始めた。

僕と七星と絵留くんだけが、歪んだ景色の中に存在している。


「えっ、絵留くん!?」

「直ぐに忘れますから」

「アンタはちょっと黙ってなさい」


あ。あれ?

喋ろうとしても喋れない。

どうして?

どうして絵留くんがこの空間にいるんだ?

絵留くんも天使なのか?


なんなんだこれ?


僕は少し位置がズレて、5分前に戻る。

ちょうど僕がインタビューを受けた瞬間だった。


「これは良いユニフォームですね?」

魚住が僕にマイクを向けた。


「ま、待ってよ魚住!」

「あ?」






その時、僕の右耳から左耳へ、電流の走るような感覚が。






「あれ?」

今、魚住になんて言ったんだっけ?

魚住は僕にどうしてマイクを向けたんだっけ?


「あ?」

何故か喧嘩腰の魚住。

「ご、ごめん。。。」



しーんとなる体育館。



あまりの〝盛り上がらなさ〟に魚住は早々に女子を呼ぶことにした。


「ではお待ちかね、女子の登場です!」


ぞろぞろとステージ上に現れる女子たち!

そして待ってました!高嶺さん登場だ!

僕らのクラスの代表、いや、学校代表、いやいや地球代表のアイドル!!!


高嶺さんがクラシカルメイドで登場した瞬間、体育館がどっ、と揺れた。

立ち上がるも生徒もいて、パイプ椅子の音がうるさい。


『ゔおおおお!!!!!』


男子諸君!絶叫!!!!!

僕も叫びたいところだ!


「それではひとりずつ、インタビューしていきましょうかー」


魚住もテンションが上がっている。


「いいナース服ですね」

「お、お気に入り」


加代子さんはステージ上でもじもじしていた。それが可愛い。


「ジャージ姿ですか?」

「中は水着なんだけどNGになったのよ」

七星が答えると、体育館中が盛り上がる。僕もおっぱいが見たい!


続いては美和子さん。

「秋物のコーデですか?」尋ねる魚住。

「はい。このニットがお気に入りです」

美和子さんがポーズを取ると、体育館が盛り上がる。え?美和子さんってこんなに人気があったの?


八巻さんや、その他女子のインタビューが終わり、ついに、ついに登場!

クラシカルなメイド服の高嶺さんだ!

魚住がインタビューを始めた。

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