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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.07 被験者
134/185

3-1.被験者


足りない頭で考えろ、僕。


魚住、どうして、ラブアシストの事を知っている!?


いや、これは単純な答えだ。

おそらく魚住もラブアシストの被験者なんだ。じゃあ、なんで高嶺さんにラブアシストの事を聞いたんだ!?高嶺さんは被験者なのか?どうして口外してはならないというルールの中で、わざわざみんなの前でそんな事を言うんだ?トウマが言ってた告白ってこれなのか?というか、トウマはグルなのか?あれ、トウマはいつの日か言ってた、こんな制度やめにしないか?って。もしかして、全校生徒の前でラブアシストを口外して、この実験を終わらせようとしているのか?トウマ、何を考えてるんだ?僕達、最近仲良しじゃ無いか。どうして、そんな事をするんだよ。おかしいじゃないか。



僕は、どうしたらいいんだ。



考えるんだ。

僕にはタイムリープがある。

そうだ、タイムリープを使おう。


マイクを向けられた高嶺さんが、口を開く。


僕は七星を呼ぶ。

「七星ッ!ハイタッチ!」



僕と七星の目と目があう。

僕はステージ上を走りだし、七星の元へ向かう。はやく、タイムリープだ。



スピーカー越しに高嶺さんの声が聞こえてくる。




ーーー私は




七星!



七星?




七星は首を横に振っている。


え?

どうして???




ーーー被験者




僕は駆け寄る。ハイタッチじゃなくても、七星に触れれば出来るかもしれない。

分からない、でも七星が使おうとしなければ、発動しないかもしれない。










ーーーではありません。





僕は弾みで七星のおっぱいにタッチした。



今がおっぱいだ!!!!



タイムリープは、発動しなかった。







意味の分からないことを語り出す魚住、それに答える高嶺さん。七星のおっぱいを触る僕。


体育館は一瞬の静寂の後、大騒ぎとなった。

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