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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.07 被験者
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2-1.当日の司会


加代子さんの誕生日サプライズパーティが終わり、僕は帰宅する。

その瞬間、トウマから電話がきた。


出るか出ないか迷う。


でも、多分だけど明日のことで何かあるのだ。

僕は電話に出る。


「よぉー。いま大丈夫?」

「うん」

「いよいよ、明日だなー」

「うん」

「おまえ、衣装決まったの?」

「実は、まだなんだ・・・」

「えっ、ヤバくね?俺のユニ貸そうか?」


ユニ?


「ゆ、ユニ?」

「ユニフォームだよ」

「か、貸してくれるの!?」

「その代わり、条件があんだよなぁ〜」


条件?


「ほら、俺らのステージって、吉田が司会やるだろ?」

「うん」


当日の司会は吉田くんが務め、皆のコスプレにコメントをし、盛り上げる予定だった。


「あれさ、魚住に出来ないかな?」

「えっ?」


どういう意味なのだろう。

僕は疑り深い。

なぜ、魚住?


「いやー、魚住に頼まれたんだけどさ、アイツ、全校生徒の前で〝告白〟するみたいだぜ?」

「こここ、告白!?」

「誰だろうなー。クラスのやつじゃねえか?サプライズらしくてさ、マイクって1本しか無いだろ?だから魚住が司会やりながらずっと持っていたいらしいんだな」

「ふ、ふーん?」


本当にそうなのか?

僕は疑り深い。

もしかして、トウマは祝福を使って、魚住の告白を失敗させようとしてるのか???


くくく。

僕も悪人だ。

魚住の事は好きじゃない。

全校生徒の前で告白に失敗するといいんだ!

それで僕は衣装が手に入る。

ラッキーだ!


「う、うん。学園祭的にも盛り上がると思う」

「よっしゃ!ありがと!」

「あ、明日よろしくね」

「おう。ちなみにさ・・・」

「うん」

「タイムリープは使ってるのか?」

「つ、使ってないよ」

「そっか。じゃあな」


電話が途切れた。




その途端、僕は急に魚住が誰に告白するのか、気になった。


誰なんだろう。


クラスの女子?


まさか高嶺さん?


いやいや、まさかなぁ。



なかなか眠れないまま、ついに月曜日になった。

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