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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.01 タイムリープは1日1回5分まで
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2-4.漫画雑誌


「お前の隣のツインテの子、可愛いよな」


カードショップの対戦スペース。

テーブルにカードを広げて、僕と茂木は対戦している。

茂木とは基本的に趣味の話しかしないが、今日は珍しく思春期らしい話をしてきた。


「可愛いと思うよ」


僕はあまり女性の容姿に口出しすることはない。話し慣れていないので、口調が上から目線になる。

その後の会話は、カードについての話であり、七星の話はそこで途切れた。



18時になる。

僕たちは店を後にした。


「それじゃあまた明日」



僕は自転車を漕ぎながら、自宅へ向かう。

週間の漫画雑誌を読み忘れていたことに気づき、僕は近くのコンビニエンスストアへと向かう。



店に入るや否や身に覚えのある姿にドキっとする。



ーーー高嶺さん!



黒髪ロングで凛々しい顔立ちで、スカートは少しだけ短い、高嶺さんがいる!



あまりにも美しいので、コンビニのレジで会計をしている姿は、なんだか不釣り合いである。



ーーー何を買ったんだろう。



僕は気になってしまった。


会計中の高嶺さんのうしろに、高嶺さんにバレないように回り込む。



高嶺さんはグミを買っていた。

食感が硬めのフルーツのグミだ。



僕も好きなグミだ。

高嶺さんと共通の何かを見つけた気がして、僕は嬉しい。



漫画雑誌を立ち読みし、高嶺さんが店から出た事をしっかりと確認し、僕もそのグミを買った。



自転車のハンドルに腕をかけ、自由になった手でグミの袋を開け、一粒一粒を口に入れながら、ペダルを漕ぐ。我ながら器用だ。



ーーー高嶺さんは、なんの味が好きなのかな。




「ちょっと。」



目の前に現れたのは、七星だった。


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