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オープニング
「ぼ、僕とお付き合いしてくださいッ!」
僕は言う。今までにない声量で、今までにない角度のお辞儀をしながら、愛の告白だ。
クラスメートたちが見ている。そして静まり返る。
僕と告白相手の高嶺さんは注目の的だ。
唐突に始まった告白タイム。黒板の日付は4月28日。時計の短い針は4時を指している。
言うなればクラスの大事件だ。
日々、隅っこでカードゲームをしているような僕が、クラス1の美女と名高い高峰さんに唐突な告白をしたのである。
少しの間、それも2、3分して。
返事が戻ってくる。
「ごめんなさい」
高嶺さんも綺麗にお辞儀をする。
重力に沿って、黒髪ロングが垂れる。床についてしまいそうだ。
周りのクラスメートが騒ぎ出し、僕の心を踏みにじる。
そして、ガラリ、と教室の扉が開く!
クラスでおそらく2番目にカワイイ女子、七星が現れた。
「いえ〜い!」
七星と僕はハイタッチをする。