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魔術学院に通うルナリアの日常  作者: 天木小太郎
2/6

先輩と釣り

 近所で評判の人気店とかで、店の外で三〇分以上も待たされたけれども、たった今テーブルに置かれたそれを見ると人気の程もうなずける。

 工藤君のサンダルみたいなでっかいハンバーグだ。

 肉汁が鉄板に滴りジュウウと食欲をそそる音を上げ、よく煮詰まった、てらてらと光るデミグラスソースが何とも言えない芳香を漂わせる。これは思わず涎が垂れてしまいそうだ。

 これが、この店一番人気のメニュー、特大ハンバーグ! これのために三〇分も並んだのだ。しかしその苦労も今、報われよう。

 こちとら昨日、バターライス一杯食べたっきりなのだ。もう辛抱たまらん!

 ――と、特大のハンバーグに行儀悪くフォークをつきたて、一気に頬張ろうとした瞬間。


「起きろぉ! クルーエル!」

 寒い! 眩しい! ええ!?

「うえぇ……なんですぅ? あれぇ、ここどこ? 私のハンバーグは?」

「朝ですぅ。ここは私らの部屋で、お前のハンバーグは夢の中に泡と消えたよ」

 どうも先輩に無理矢理布団をはぎ取られたらしい。

 夢! この空きっ腹になんて酷い夢を見せるのか。……先輩も起こすならせめて、あのハンバーグを口にしてからにして欲しかったなぁ。

「っていうか、今日は休日じゃないですかぁ。なんでこんな早く起こすんですよぅ」

「バカ。釣りに行くって言ったろうが、さっさと起きて支度しろよ」

「うぅ、こんなに早く行くんですか?」

「朝のが良く釣れるんだよ、遅くなったせいで釣れなかったら、お前を食うからな」

「今起きますよー」

 睡眠が足りずに、だるい体を延びをして無理矢理覚醒させる。うぁ目の裏がガンガンする……。

 昨晩は工藤君のアレが頭から離れず、興奮してなかなか寝付けなかったのだ。

「……お前、ずっと工藤のち○この事考えてて眠れなかったんだろ」

「ななな、んなワケないでしょー!?」

「このむっつり垂れ耳め」

「うぐ……」

 何も言い返せない。くそう、先輩は気にならなかったというのか、あのごんぶとが……!


   ***


 私と先輩が通う、バイストリア魔術学院(マジックアカデミー)。七〇〇名程の生徒が通うこの国で最大の魔術学校である。三〇〇年以上の歴史を誇る由緒ある学院で、卒業後は魔導士のエリート国家資格を引っさげて、魔導省官僚や宮廷魔術師などに就職出来る安泰な人生を約束される。まさに全魔術師憧れの学校なのだ。


そんなアカデミーの無駄に広大な敷地の裏には、これまた無駄に広大なマリンズ川という流れがある。授業で水の精霊術なんかをここで教わったりもするらしいが、入学して一ヶ月ちょっとの私は、まだ行ったことはない。

 工藤君の話だとモンスターなんかも出るらしいが、本当にやばそうだったらアカデミーの校舎に逃げ込めば何とかなるだろう。……多分。

 小さい頃に巨大ネズミ(モーズリー)を見た事があるくらいで、モンスターの実物と遭遇した経験がほとんど無い私は、スライムやら巨大コウモリ(ブラッキア)やら結構ポピュラーなヤツですら、本で読んだ知識しか無いので恐怖感があんまり無い。

 もし、実際弾丸魚(バレットフィッシュ)とやらに襲われたら逃げられるんだろうか私……。

 なんて事を考えながら辺りを見回すと、休日とは言えアカデミーの構内はまばらに人がいるようである。みんなきっと、思い思いに術の研究やらサークル活動に精を出しているのであろう。

 そんな連中を横目に、私と先輩はスタスタと構内を横切りマリンズ川へ向かう。

 いざ川原に着いてみるとかなり大きい川だ。流れはそんなに速くも無く、普通にキレイで、その辺でバーベキューなんかしたりしても良さそうな感じに見える。ただし、向こう岸はもう完全に鬱蒼とした森林で、どんなモンスターが出てもおかしくない感じだ。近づかない方がいいだろう。

「ここなら何かしら釣れそうですねー」

「だよな、もう腹減って仕方ないから、釣りまくってとっととけえろうぜ」

 釣りまくれるかどうかは分からないけど、これだったら流石に手ぶらで帰るハメになることもあるまい。なんかしら魚にありつけるだろう。最悪弾丸魚(バレットフィッシュ)を食べることになるだろうけど。

 先輩は割と適当にルアーを投げ込むが、竿の動かし方とか素人目にはなんか様になって見える。とりあえず今日の晩ご飯の分だけで良いから釣れて欲しい。どうかお願いします水の精霊様……。


   ***


「釣れないな……」

「釣れませんね……」

 水の精霊様に祈りながら、先輩がたらす糸を穴が開くほど見続けてもうかれこれ三〇分。何も釣れない。

「このルアーとかいう偽物の餌じゃ魚も騙されないんじゃないのか? クルーエルちょっとその辺でミミズ捕まえて来いよ」

「ええー。嫌ですよ、自分で捕まえてくれば良いじゃないですか。私がその間釣りしておきますよ」

「お前じゃアタリが来ても気づかなそうなんだよな……」

 どんだけぼんやりしてると思われてるんだ私は……。

「いやいやいや余裕ですよ。試しにちょっと貸して下さい」

 先輩から竿を借りて、適当にグイングイン揺らしてみる。むむ、なんだか手にしっくり来る! ……これは釣れる! ……ような気がする!!

「お前それ、借り物の竿なんだからへし折ったりするんじゃねえぞ。じゃあ私は向こうの林の方でミミズでも掘ってくらぁ」

「ふふん。先輩が帰ってくるまでに釣りまくって、無駄足にしてやりますよ」

「お前じゃ長靴でも釣り上げるのが関の山だろ……」


「わー大量だわ」

 四足目の長靴が釣れた、すげえ。この川は長靴が泳いでんのかね? っていうかどんだけみんなここで長靴無くしてんだよ……。

「せんぱ~い、早くミミズもって来てよ~……。お、この長靴、中に五〇セン硬貨が入ってた。儲け儲け」

 ポッケに硬貨を突っ込んでルアーを適当に放り投げる。その時だった。ルアーが着水した途端、ビビビッと手に振動が走り、竿が暴れ出した。

「うおおおお!? ななな、ここ、これ魚? 魚がかかったの? お、大物か!? 大物なのか!?」

 残念ながら、誰もそのテンパった問いには答えてくれない。

 リールの巻き方なんか教わらなかったので、適当にグルグルと巻き取って闇雲に竿を引っ張るが、長靴なんかよりも重たくてビクともしない。

 ちなみにこれでもし、『大きな動く長靴』とかが釣れるようだったらマジでもう帰ろうと思う。

「むぎぎぎ、こりゃ大物……!! 大物にちげぇねえ!! ぬおおおお!」

 竿が折れんばかりにしなるが、思い切り腰だめに踏ん張って、力の限り引っ張り続ける。

 ようやく水面に魚とおぼしき影が見え始めた。良かった長靴じゃねえ!

「でかい! めっちゃでかい! うあ、うわわわ!」

 魚影に興奮しすぎて動かなくなったリールを巻く手がすっぽぬけ、そのまま後ろに反っくり返ると、その反動で四〇センチはあろうかという大きな魚が水面から飛び出した。

 来たぁぁ! 超大物!! 今日の晩飯!!

 と思った瞬間、さらに巨大な影が水面から物凄い勢いで水しぶきを上げながら姿を現した。

「ギシャアアアアア!」

「なんじゃあああぁああ!?」

 頭にはトゲトゲのヒレに鋭い牙だらけの口。緑色の鱗がびっしりのこの巨大な影は……。

「しし、大海蛇(シーサーペント)!? なんで大海蛇(シーサーペント)がアカデミーの裏の川に!?」

 でかいだけあってこの川は意外と深いようだけど、そもそも海蛇って言うくらいだから海にいるもんじゃないのか!? 弾丸魚(バレットフィッシュ)しか聞いてないんだが!

 どうやらこいつの狙っていた獲物を私が釣り上げてしまったらしい。それがお気に召さなかったのか、ひっくり返っている私めがけて大海蛇(シーサーペント)が突っ込んで来た。

「シャガアアアア!」

「んぎゃあああ!!」

 慌てて転がって避けるが、釣った魚は竿ごと大海蛇(シーサーペント)に食いつかれてそのまま丸呑みにされてしまった。

 水面から全身が出てきてないから正確な大きさは分からないが、見えている範囲から推測して六メートルは超えているだろう、私を一口で飲み込めそうなぐらいでかい口だ。

 竿ごと魚を食っても獲物を横取りされそうになった怒りはまだ消えないのか、もしくは私も食おうと思っているのか、はたまたその両方なのか、大海蛇(シーサーペント)はにょろにょろと水面から頭を出しこちらを睨み付けている。

「し、死ぬ……!」

 こんなかつてない強そうなモンスターに、まさか一人で遭遇するハメになるとは。

 ……さっきからなにやら股ぐらが温いのだが、気のせいでは無いだろう。完全に漏らした。

 ふーむ、なるほど、実際モンスターに襲われると、逃げるどころか、足がすくんで失禁までしてしまうものらしい。

 何故こういう時のために、アカデミーは私に雷を落としたり、大爆発を巻き起こす魔術を教えておいてくれないんだ……!

「おいいい! クルーエルー!!」

「せ、先輩!!」

 絶体絶命の危機に、天の助けか先輩の声! 振り返ると猛烈な勢いでこちらに走ってくる先輩の姿が!

「クルーエルぅぅぅぅ!! 助けてくれえぇぇぇぇ!!」

 そしてその後ろには私が釣り上げた大海蛇(シーサーペント)に負けじ劣らじとデカイ口を開けた、灰色の超巨大ミミズが、先輩を丸呑みにしようとこれまた猛烈な勢いで迫ってくる!

 

 ……砂虫(サンドウォーム)だ。


「でけぇミミズが襲ってきたぁぁぁぁ!!」

 おいぃ、増やしてどうする気だ……先輩よ。

 私は大海蛇(シーサーペント)とにらめっこしながら、恐る恐る何とか立ち上がると、精霊術の初歩中の初歩、私でも出来ちゃう炎の精霊術、『目眩まし』を唱えようと魔晶石の欠片をポケットから取り出す。

 よっぽどの超上級魔術師以外はこういった、魔力を秘めている触媒(ツール)を用いて、魔術を行使するのだ。

 ちなみにこの魔晶石、中に魔力が蓄積されていて、身の回りの様々なアーティファクトに用いられている。今使ったような小指の先程の欠片サイズだと、マジックアイテムとしては比較的入手が容易で(とは言え普通なら二~三〇ガルド位するが)、私が入寮してきた初日に、先輩がお近づきの印として結構な量を私にくれたのだ。――出所は聞いても教えてくれなかったのがちょっぴり気になるが。

 コイツを景気よくブッ放して逃げるしかない!

「眼奪う赤き星よ!」

 私の魔力が流れ込んだ魔晶石の欠片から、光が膨れあがり、手のひらの上に人の頭大の光球が出現する。

「先輩目閉じて下さいよ!!」

「この状況で無理だろおぉぉぉ!?」

目眩まし(デイズ)!!」

 こちらに向かって走ってくる先輩の返事は無視して、大海蛇(シーサーペント)砂虫(サンドウォーム)の間で、光の球を思い切り破裂させた。瞑った目蓋すら真っ赤になる物凄い光量があふれ出す。

 よっしゃあ! 成功した! これでモンスターは動きを止める!! (……はず。目瞑ってるから分からん)

 精霊術としては初歩中の初歩だが、逃げる為だけなら覿面の効果があるイカした魔術だ。……ただし目ん玉がついてる奴限定で。


「ぬぐおぉぉ!」

 全然止まってなかった砂虫(サンドウォーム)にケツをおもっくそドツかれて、先輩が私の足もとに転がってきた。

 そう、砂虫(サンドウォーム)には目が無かったのだ。音で獲物を感知する地底生物は、多少その辺がぴかっと光ったところで追跡をやめようとしないらしい。

「先輩みたいな女の子に、目が無いっぽいですねアイツ」

「うまいこと言ってドヤってんじゃねぇ! そういうのイイから早く逃げんぞぉぉ!」

 しかし後ろでは『目眩まし』をモロにくらった大海蛇(シーサーペント)が怒りの雄叫びを上げていた。

「ギシャアアアアア!!!」

「「ひいいいぃぃ」」

 まさに前門の砂虫(サンドウォーム)後門の大海蛇(シーサーペント)、私と先輩は左右に分かれて逃げ出した。――直感で二人ともどちらかが助かる可能性にかけたようだ。

 しかし、どちらかというと日頃の行いが良いハズの私の方が、川原の石に足を取られて思いっきりずっこけてしまった。ヤバイ、マジ死ぬ! マジで死ぬ!?

 とっさに先輩の方を見ると、先輩は私には目もくれず、物凄いスピードで遙か彼方に小さくなっていった。ちくしょうダメだこりゃ、死ぬ。死んだわ。

「シギャアアアアア!!」

「ギュルルルル!!」

 このまま二体のモンスターに半分こされて食われてしまうに違いない……。

「シギュオアアアアア!!」

「ギュルギュルギュル!!」

 これじゃあ死体すら残るかどうか……。

「シュギャアアアアアア!!」

「ギュビイイイイイ!!」

「あれ?」

 恐る恐る大海蛇(シーサーペント)砂虫(サンドウォーム)の方を見てみると、後ろで怪獣大戦争が始まっていた。

 私達よりも大きな声を上げてのたうち回っていた大海蛇(シーサーペント)の方に砂虫(サンドウォーム)が反応したようだ。砂虫(サンドウォーム)大海蛇(シーサーペント)の横っ腹に食いつき、大海蛇(シーサーペント)はそれを振りほどこうと闇雲に暴れ回っている。

「ひぃ、ひええ」

 頭を抱えて這いずりながら逃げる私の後ろで、二体のモンスターの死闘は、たっぷり三〇分にわたって繰り広げられたのであった。


   ***


「……何やってんだお前?」

「ちょいと水浴びを」

 死闘の末にダブルノックアウトと相成った二体のモンスターを遠目に、川でお尻を洗っていた私に、いつの間にやら戻ってきた先輩が声を掛けてきた。……と言うかそろそろ時期的に川の水は結構厳しいモノがあるね。ローブで適当に濡れた尻を拭って、下着を着けずにそのままデニムを履く。お漏らしパンツは川の中に捨てました。

 次に誰かがここで釣りをしたら、私のパンツが釣れるってわけだ。羨ましいことこの上ないね。

 つーかもし先輩がこのまま逃げっぱなしで帰ってこなかったら、もう二度と口を聞いてあげないところだったよ。

 戻ってきた先輩は二輪の手押し車と、その上になんだかやたら高級そうな鞘に収まった一振りの剣を乗っけて持ってきていた。どっかから借りてきたのだろうか。

 ――もしかしてこの剣でモンスター共と戦うつもりだったのかな。……手押し車は何だろう?

 二体のモンスターの屍を見て先輩は何があったのか察したのか、ぶつくさ言いながら死体を突っついてまわった。

「同士討ちかぁ。せっかくわざわざ研究室から魔導器の剣を拝借してきたのに、……しっかしすげぇなこりゃ」

 全身至る所を噛み千切られズタボロになった砂虫(サンドウォーム)の死体からは、なんだか酸っぱくて嫌な匂いがしている。砂虫(サンドウォーム)の体液から臭っているらしい。

「ちょっとこれは食えそうにないな……」

「ええ」

 一方大海蛇(シーサーペント)の方は、下アゴが無くなっていて、食い破られた腹が引きちぎれかかっていた。

「こっちは食えそうだな」

「ええ」 

「とりあえず大海蛇(シーサーペント)の食えそうなとこだけ切って持って帰ろう」

「ええ?」

「これなら給料日まで余裕で食いつなげるぞ」

「マジで食べるんですかこれ?」

弾丸魚(バレットフィッシュ)よりよっぽど食いでがあるだろ」

 先輩の目は少しも笑ってない。マジだ。

 ドン引きしている私の顔を見て先輩は続けた。

「知らないのかクルーエル。今、巷じゃモンスター食が流行ってるんだぜ?」

 いや、そういうアレに変にすり寄るのはやめた方が……。

 じゃあ、この手押し車はもしかしてモンスターを運ぶ為の物だったのかよ。

 大きさ的にどちらのモンスターもまだ成体ではないようだが、それでも十分にでかい。

 モンスターの死体を見ていると、ぐぎゅううと私の腹が砂虫(サンドウォーム)みたいな鳴き声を上げた。昨日の夕方にバターライス一杯食べたっきりだしなぁ……。

「クルーエル。これで斬って持ってくぞ」

「……はい」

 覚悟を完了した私は先輩と一緒に、大海蛇(シーサーペント)を高級そうな剣でざっくざっくと解体していった。高級そうなだけあって結構良く斬れる。

 もしかして見た目とは裏腹に先輩が実は凄い剣の達人で、この剣があればあの二体をやっつけたり出来たのだろうか? とか思ったけど、貸して貸して! とか言いながらふらふらと危なっかしく剣を振り回す様は、そんな疑問を地平の彼方に吹き飛ばしてくれるほど、どこまでもド素人のモノだった。

 先輩が全然間に合わなくて本当に良かった。

 そうして私達は、手押し車を押して、アカデミーの調理室に、大海蛇(シーサーペント)の切り身を二人で運び込んだ。


 ……二時間かけて。


 ……六往復もして。


   ***


 塩焼き、炒め物、カラアゲに、鍋や味噌汁の具等々と大海蛇(シーサーペント)は様々な料理に変貌し、私たちのお腹を給料日まで守護し続けてくれた。

 工藤君の竿が食われた件については、大海蛇(シーサーペント)の肉を差し入れて謝ったら許してくれた。(別に特筆するほど美味いモノではなかったのに……)海蛇に襲われたのに大した怪我がなくて良かったですよ、と笑ってくれるオルグの工藤君は、ち○こだけじゃなくて器もでかい。マジで神様だと思う。


   ***


 後日、アカデミーの調理室に黙々と、解体された大海蛇(シーサーペント)を運び込む私と先輩が、多数の生徒に目撃されていたおかげで、たった二人で大海蛇(シーサーペント)に打ち勝った大海蛇食いシーサーペントイーターとして、アカデミーで語り継がれることになったりならなかったりするのだが……。

 そんなのどうでも良いから裏の川で大海蛇(シーサーペント)が釣れちゃったり、その辺の地中からミミズの代わりに砂虫(サンドウォーム)が出てきちゃうというあぶねー事実の方を語り継げよと、思わなくもない私なのであった。

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