【第48話】戦力確認はチートな香り!?
ダンジョン内での夕食も終わり、皆のステータスを確認しておこうという話になった。
10階層まで駆け抜けてきたので、レベルが低い人たちは、結構な上昇が見込めると思う。
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【名前】トモエ=アスカ
【年齢】1,500歳【性別】女
【種族】神族【身分】現人神(仮)
【生涯レベル】LV800【職業レベル】LV800(LV700)
【天啓職業】聖女神(仮)【現在(偽り)の職業】巫女
【所有奴隷(隷属化)】マイカ△▽
【基礎能力値】△▽
《生命力》42,200HP
《魔力》1,080,230,000MP
《防御力》15,200DEF
《筋力》1,200STR
《俊敏力》11,500AGI
《器用力》22,000,000DEX
【称号】△▽
異世界からの客人・転生者・男の娘
神々の寵愛△▽・神々の聖女△▽・神々の神子△▽・神々の巫女△▽
現人神(仮)・魔王の卵・加護を操作する者
天変地異を起こす者・竜の殺戮者・魔導を極めた者
マイカ=キリサキの奴隷主人・聖地創造者・固有技能を操る者
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とうとう、魔力が10億を超えてしまった。それに比べて、筋力とか俊敏力とか、まったくではないがほとんど増えていない。
スキル欄で増えていたのは、【天恵技能】の『固有技能創造』というスキルと、【固有技能】の『轢き殺し』というスキルだけだ。後はスキルレベルが、使用している頻度の応じて上昇していた。
次は、マイカちゃんのステータスを確認する。
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【名前】マイカ=アスカ
【年齢】120歳【性別】女
【種族】混血族(人間族+エルフ族)【身分】神従
【生涯レベル】LV600【職業レベル】LV600(LV550)
【天啓職業】現人神(仮)の聖女【現在の職業】重戦士
【所有者】トモエ=アスカ
【奴隷隷属設定】△▽
【基礎能力値】△▽
《生命力》139,800,560HP
《魔力》12,600MP
《防御力》2,200,000DEF
《筋力》3,470,349,000STR
《俊敏力》59,000,100AGI
《器用力》1,200,900DEX
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マイカちゃんは、何処に向かって突き進んでいるのだろうか?生命力が1億を超え、筋力が30億を超えてしまっている。
これは、日常生活に支障が出るレベルになってしまっている。市販品では、耐久力がなく軽く触れた瞬間に破壊してしまうのだ。
もちろん、市販品の武器を使用する事は困難であり、マイカちゃんが使用する武器には、『破壊不能』という特殊な付与を施してある。その影響で、市販品であるはずのマイカちゃん愛用のあの巨大な楯と剣を含めて、すべての武器が破壊不能の神器になってしまっている。
日常生活に支障が出ているマイカちゃんは、戦闘時以外は僕が造った古代神話級魔道具の腕輪を両手首に嵌めている。
この腕輪には、闇魔法の『呪縛結鎖』が最大で付与されている呪いの魔道具となっている。
実際にこの魔法を放つと、範囲内(半径約100m)にいる敵対者すべての基礎能力値の値が、込めた魔力に応じて1%~99%減少する呪詛がかけられる。呪詛を解くには、術者を殺すか術者が解除するのを待つしか方法がない。
この魔法を少し改良して腕輪の形にしたのが、この古代神話級魔道具だ。
マイカちゃんに渡した腕輪には、
(1)基礎能力値の値が99%減少する
(2)装着者の任意で嵌めたり外したりできる
(3)2つ嵌めた際の効果は、指定された基礎能力値の値に対し、さらに1/10,000しか使用することしかできない
となっている。
ちなみに、この古代神話級魔道具は、商業ギルドを通じて関係各所に『基礎能力値封印枷』という名で、鎖で繋がれた手枷の形で売りに出されている品だ。もちろん、装着されると任意で外す事ができないようにしてあり、アホみたいな力を持っている者を拘束する際に役立っているそうだ。
後、マイカちゃんをはじめとした、今回のダンジョンアタックをしている全員に『現人神(仮)の加護』というものが表示されていた。
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《加護名》現人神(仮)の加護(トモエの加護)
《習得条件》
(1)現人神(仮)が所属しているパーティにいるモノたち
(2)過去に所属していたモノについては、現人神(仮)が特に認めたモノに限る
《加護の恩恵》
(1)基礎能力値の値の回復率が50%上昇し、回復量も『使用量+10%』となる
(2)固有技能の習得が容易になる(ただし、何らかの呪詛で制限されているモノは除く)
(3)レベルアップ時の経験値が50%上昇する
(4)パーティ戦の際は、取得した経験値をパーティ内で分配(戦闘時の貢献度に応じて比例)する事ができる
(5)他の神からの加護が授かりやすくなる(現人神(仮)が対象の神に対し推薦をするため)
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いつの間にやら、人間をやめて神の仲間入りをしていた僕が授ける加護がこれだ。
この加護の効果を見てみると、ステータスにかかわる項目を強化する感じで加護の効果が表れているのが解る。
厭らしい処は、この加護を授かるには、とりあえず僕に会わないといけない事だ。
その後、僕とともに何らかの戦闘で共闘した後、どんな基準かは知らないが僕に認められないと、加護が継続して受けらせない。
さらに言えば今の僕は、冒険者として世界中を旅しているわけで、1か所に留まってはいない。そのため、『〇〇に行けば会う事ができる』なんて保証は一切ない。
どうも、僕が現人神(仮)になった時に、世界中の神殿に神託が下りているらしい。これは、確認していたログの情報から知った事実だ。
たぶん、世界中で、僕の事を探しているんだろうなあ・・・・。
特に、特権意識全開なおバカな集まりである王侯貴族たちが・・・・。
まあ、いいや。
こういう連中の事は、出会ったときに対処法を考えよう。
閑話休題。
でも、この習得条件から鑑みるに、戦闘時において、僕の仲間(味方)だった者たちは全員、一応加護を受ける事ができているのかな?
その後は、僕が何らかの基準で認めているモノたちにのみ、加護が継続していると思われる。
というのも、神の力なのかどうかは知らないが、加護を与えているモノたちの名前が、僕の思考の片隅にログの形で列挙されているからだ。
そのログ情報を見てみると、加護を与えているモノの数が、数日前・・・・。ちょうどスタンビートがあった日には、1,000人くらいいたみたいだが、今現状では、ここにいるメンバー16人と、僕が従魔としているタマちゃんやドラゴンたちしか登録されていない。亜空間に造ってある牧場で飼育されている魔物やモンスターは登録されていないが、タマちゃんとドラゴンが登録されているのは少し面白いところだ。
しかし・・・・。
本当に僕は、いつ人間やめたんだろうか?
そういえば、僕の種族が『神人族』から『神族』になってるし、身分も『神民』から『現人神(仮)』になっている。レベルなんかは変わってはいないが、天啓職業が『唯一の聖女』から『聖女神(仮)』に変わっていた。
ところで、・・・・聖女神って、いったい何の神様なんだろうか?
そして、いつものように解説文が表示された。
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《職業名》聖女神(仮)
現人神(仮)が、この世に顕現している際に名乗る職業名。すべて神が、この世に顕現した際は、それぞれの役職にあった職業名を名乗っている。
この職業は、新たに産まれた現人神専用となる職業であり、この名が示す通りすべての聖女を束ねる神となる。また、今まで神が聖女を任命していたが、現人神が成長した後は、聖女の任命権はすべて現人神が行うことになる。
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なんか、とんでもない業務内容だ事。
僕の一人で、聖女様がいきなり誕生するかもしれない。裏を返せば、今まで聖女様をしていた人物が、いきなりその役を解かれることもありうるのだ。
僕の機嫌1つで・・・・・。
閑話休題。
マイカちゃんなんかは、身分が『生涯奴隷』から『平民(従属)』となって『神従』となっている。そして、職業がなんと『現人神(仮)の聖女』、つまり僕専属の聖女になっていた。
聖女となったマイカちゃんは、天恵技能の『万能異空庫』を習得していた。
これでマイカちゃんは、僕の万能異空庫を間借りしなくてもよくなったんだが、マイカちゃん自身、今の今まで万能異空庫を習得していた事実を知らなかった。
荷物の移し替えは、とりあえずここを攻略した後ということで話はついている。移し替えた後は、マイカちゃんが持っている取り出し口を解除する予定だ。
各人のステータスの確認をしたのち、ここまで集めたお宝や素材の分配作業へと移る。
まずは、各階層に設置されていあ宝箱の中身からだ。
結構いろいろなものが集まった。さすがは元鉱山だけあって、鉱石や原石が多かったが、魔道具・古代神話級魔道具関連の小物や希少金属で造られた武器や防具もあり、満足のいく結果となったので良しとしよう。この感じなら、あと10階層の宝箱も期待ができるとは、ナルシスさんとヒュレイムさんの話だ。




