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(仮)異世界ライフは突然に  作者: ai-emu
【第6章】未知のダンジョンを攻略せよ!!
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【第46話】第1階層でレベリング(天空の牙視点)

「さて、何処から攻める?

ボス部屋に行くには、2つのモンスターハウスを通過する必要があるわけだけど?」

ヒュレイムさんたちと別れた後、僕たちは、何処から行くのかをまず決める。

「そうだな。ヒュレイムたちは右側に行くと言っていたからな。俺たちは、左側の一番最初にある宝箱を目指そうか。」

そうナルシスさんが決定し、僕たちは通路を左に折れた。


挿絵(By みてみん)


しばらくメインとなる通路を進み、最初の分かれ道を右に折れる。

「右に曲がった先に、ゴブリン5匹。武器は、棍棒が2匹と錆びたロングソードが2匹、両手斧が1匹。」

皆が共有した地図を視ながら進んでいるので、曲がった先にある赤い光点は確認しているとは思うが、確認のため僕は念話でそう指示を出す。ただし、どんな武装をしているかまではわからないので、僕が千里眼で確認して皆に伝えることにした。

ちなみに今現在のフォーメーションは、先頭にオーパルさんがタワーシールドを持って歩き、その後ろにシャルルさんとアイナさんが続く。中央に僕とキョウカさんを配置し、左側面にナルミさんが長弓を肩にかけて歩き、右側面にマイカちゃんが巨大な槌頭を持つ戦鎚ウォーハンマーを肩に担いでいる。ナルシスさんは、殿を歩いて後ろの警戒役になって歩いており、シャルリードさんは、上空警戒をするため、僕とキョウカさんの前あたりの上空を飛行中である。


「了解。オーパルは、ゴブリンの攻撃に備えて。マイカちゃんは後ろの警備だ。」

「りょうか~~~い!!」

「わかった。」

「棍棒を持っている1匹は、シャルルが1人で倒してみろ。後の4匹は俺たちで何とかする。トモエちゃんとキョウカは、シャルルの補助をお願い。

シャルリードとアイナ、ナルミは、ほかの4匹を相手しろ。俺とマイカちゃんは、後衛の護衛だ。

トモエちゃんとキョウカは、危険と判断するまではシャルルの手助け無用で。」

「了解。」


ゴブリン5匹と邂逅した瞬間、僕はゴブリンを分断させるために風魔法をゴブリンの中心あたりに叩き込む。10m前後ある通路を、前後左右に吹っ飛ばされたゴブリンに向けて、各自が武器を片手に突っ込んでいく。


最初に接敵したのは、一番手前に転がってきた剣持のゴブリンを相手にするアイナさんだ。アイナさんは、突っ込んでいく速度を生かして一刀両断に瞬殺してそのまま奥にいる斧持ちのゴブリンに突っ込んでいく。

シャルルさんは、棍棒持ちの1匹を相手に、少し苦戦しているみたいだが、それは、武器が両手に持っている短剣故のリーチの短さだろう。片方の短剣で棍棒をいなしてもう一歩でゴブリンを斬りつけているので、たぶん大丈夫だと思っている。

僕は、空間感知で後方からの脅威を捉え、敵を確認するため千里眼を飛ばす。


「キョウカさん、後ろからアシッドスライムとポイズンスライムの群れが来るよ。こいつらは、僕たちの獲物だね。」

「そうだね。前衛陣には任せれない獲物だね。ナルシス、周りの警戒お願いね。」

そう言いながら僕とキョウカさんは、前衛を無視して回れ右をする。そして、

「ナルシスさん。」

「なんだ?トモエちゃん?」

「戦闘音に誘われて、左側の小部屋からコボルトが20匹くらい出てきていますよ。対処のほうお願いします。」


そう言って僕は、キョウカさんとともにナルシスさんを抜けてスライム軍団のほうへと歩いていく。


そこには、通路の入り口を埋め尽くすスライムの群れがいた。数にして100匹以上はいるだろうか。

「アシッドやポイズンの体液は、いろいろと使えるから今のうちに確保しておきたいんだよね。」

「そうですね。この先の階層では、使ったほうが楽な奴もいますしね。」


そして、もう1つ安定確保のためにやっておきたいことを提案する。


「それと、10匹くらいずつ生きたまま捕獲します。」

「生きたまま捕獲って、時空間魔法で造ったっていう別空間(例の場所)に送り込んで飼育でも始めるの?」

「はい。新たに専用の空間を構築して、養殖で安定確保をしようかと思いまして。あの空間なら危険は全くないですしね。

これからも、ほかの種類のスライムを見つけたら、どんどん捕獲していくつもりです。」

「スライムの養殖って、・・・・初めて聞いたわ。」

そうあきれながらも、キョウカさんはスライムの養殖を了承してくれた。


「では、スライムさんたちも集まってきましたし、・・・・その奥にはなんでこの階層にいるのか知らないけれど、なんかカマキリみたいな魔物もいますね。」

スライムの後ろには、5mくらいのカマキリが1匹こちらに向かってきている。前足についている鎌が、死神が持っている鎌のような形状をしている。

「あのカマキリの名前は、『デスサイズマンティス』っていうから覚えておいてね。一応森の中にいるフィールドボスクラスだから。ちなみにあの鎌は、取っても強靭だからいい値段で売れるよ。

・・・多分、あのカマキリは外から来たんだと思うよ。魔力の質が中にいるゴブリンたちと自は違うから。」

「そんなこともわかるんですか?僕もこれからは気をつけようかな?

まあ、いいや。

後ろに行かれると邪魔だからさっさと退場してもらおうかな。あの鎌は特に危険だからね。」


そう言いながら2つの鎌の根元を空間切断で斬り落とす。ぽとりと床に落ちたところを、万能異空庫アイテムボックスの中に回収しておく。

素材(前足の鎌)をゲットしたところで、床を埋め尽くすポイズンスライムを数匹カマキリの上空に転移させる。スライムが転移した瞬間に風魔法で切り刻み、カマキリに満遍なく体液をぶっかけた。

ジュージューと音をたてて崩れ去るカマキリ。

崩れ去っって床に倒れたところに、後ろのほうにいたアシッドスライムが群がり、カマキリの体を完全に溶かしてしまった。


「邪魔者は排除したので、スライム狩りと行きましょうか。

まずは・・・・。養殖用のスライムちゃんの確保からですね。」


そう言って僕は、スライムの群れの中からアシッドスライムとポイズンスライムを10匹ずつ、亜空間に新たに作ったフィールド内に入れ込んでいく。

その後、空間魔法で大きな水槽を2つと、ホースみたいなモノをスライムの数だけ創り、ホースの先をスライムの体に突き刺していく。

「では、『吸引』っと!!」

僕がそう呟くと、”キュイ~~~~ン”といった音とともに、スライムの体から体液が吸い取られていく。ほどなくして、スライムたちは、核と表面を覆っていた膜みたいなモノだけになってしまう。

どんな構造をしているのか知らないが、核が健在な限り体液は生成されていくみたいで、しばらくすると、膜の内側が再び体液に満たされていく。


スライムこいつらの体って、どうなっているんでしょうか?」

「さあ~~~?私にも解らないわね。スライムこいつらの事を研究しているのは・・・・何処かの国にいたと思うけど、ちょっと思い出せないわね。」

「まあ、いいです。どうせ養殖するんですから、その時にでも研究しておけば・・・。

とりあえず、核を破壊すれば死ぬんですよね?スライムこいつら。」

「そうよ。」

僕とキョウカさんは、スライムたちの驚異的な回復に感心しながら会話を続けていく。ある程度体液を搾り取ったところで、僕は重力魔法で一気にスライムたちの核を破壊した。


万能異空庫アイテムボックスの中に、スライムの体液が入った容器?を回収して後ろを振り向くと、すでにゴブリンとコボルトは、すべて討伐されていた後だった。


当初の目的通りに、奥にある宝箱へと向かう。


「まあ、1階層だからこんなもんか。でも、さすがは元鉱山だったところだな。宝箱に入っているのも鉱物関連だとは・・・・。」

「金のインゴットですか・・・・。何かに加工しないと、このままでは使えませんね。」

「そうだな。そういう意味では残念なんだよな。これが、見る知るとか、オリハルコンとかなら話が変わるが。」

魔法金属関連(そこら辺)は、もっと下の階層に期待しておきましょう。」

「そうだな。下に行けば行くほど、そこら辺のモノが出てくる可能性は高いな。」


僕とナルシスさんは、この少し微妙な宝箱の中身(金のインゴット)を見ながら、そんな会話と続ける。

そう、宝箱の中には、金のインゴットが約20㎏分。売り払えば、結構いい値段で売れるのだが、普通のダンジョン探索している冒険者には、少しあれなお宝となっている。


貰えるものはもらう主義なので、しっかりと宝箱の中身(金のインゴット)は回収しましたよ。


その後は数時間かけて、すべての通路を見て回り、出てくるモンスターを片っ端から惨殺していく。

そして、ボス部屋手前のこのモンスターハウスの入り口付近で、ヒュレイムさんたちと合流し、最後のモンスターハウスを駆逐した後、ボス部屋へと突入していく。


ボス戦は、あっけなく終了した。

マイカちゃんの持つ巨大な戦鎚ウォーハンマーの一振りで・・・・。

それはもう瞬殺でした。

邂逅一閃、ボスであるゴブリンエンペラーの頭上から振り下ろされた槌は、そのままボスをぺしゃんこにした挙句、魔法でも傷1つ付かなかった床に直径数メートルのクレーターを穿ったほどだ。


まあ。いいか。


ボス部屋の奥にある宝を回収して、第2階層の攻略に移ろうかな?


ちなみに、宝箱に入っていたのは、オリハルコンで造られたバスターソードだった。

第1階層で出てくるお宝としては、結構上等な部類にはいるらしい。


第2階層には、ストーンアントがワラワラと沸いていた。

もう、気持ち悪いくらいに!!

もちろん、素材その他は関係なく焼き払いました。

ボス?

ボスは女王蟻でしたよ。

ボス部屋には、卵がびっしりと植え付けられていましたとも。

気持ち悪い光景に思わず僕は、皆の確認をすることなく最大火力で焼き払いました。

この階層にいた蟻たちは、体が石でできているのにも拘らず、僕の放った火魔法でドロドロに溶けて燃え盛り、灰すら残らずにこの世を去っていきました。


第3階層から第10階層までは、ムカデやらゴキブリやら精神衛生上よろしくない巨大化した虫たちばかりだった。

そのため、後衛職(魔法使い連合)で無双してしまいました。

風魔法で切り刻んだり、火魔法で焼き払ったり、氷漬けにした後に粉々に砕いたりと、前衛陣は何1つ手を出す事無くサクサクと攻略していった。


そして、11階層に入ったところで、1日目の探索を終えて野営することになった。

残りの階層は、10階層である。

ここから先の階層は、少し様子が変わっていた。

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