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(仮)異世界ライフは突然に  作者: ai-emu
【第2章】通信講座を開こう!!
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【第10話】奴隷(マイカちゃん)の仕事は、・・・・勉強です

この世界の文字は、大きく分けて3つの系統がある。


一つ目が、北部4大陸都島嶼群で使われている、楔形文字に似た文字(母字)と、平仮名が少し変形したような文字(子字)を組み合わせた『ジャポニ文字』。


2つ目が、魔方陣や魔導書でしか見かける事がない文字で、英語のアルファベットを複雑化させたような形状の『魔導文字』。


3つ目が、チャイコリアス大陸(南大陸)で使われている、どこからどう見ても漢字なんだが、全く違う文字である『ハーン文字』。


『ジャポニ文字』

基本形態は、日本語の表記と同じで、漢字部分である『母字』と、仮名部分である『子字』を組み合わせて文字とする。後、アラビア数字のような数字を表すための『数文字』がある。

母字は、漢字と同様に数千文字からなるが、子字のほうは、平仮名同様46字(濁音文字は含まず)しかない。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「マイカちゃんが覚えないといけないのは、3つの文字体系の中で『ジャポニ文字』と呼ばれているモノだね。日本語と同様の表記方法だから、とりあえずは、『子字』と『数文字』を覚えれば、文章を書く事が出来るからね。母字のほうは複雑怪奇だから、ゆっくりと覚えていけばいいと思うよ。僕たちには時間は永遠にあるんだからね。」

そう言いながら、日本語の50音図のようなモノと、この世界で発行されている絵本(僕のスキルで複製したモノ)を数冊取り出して、マイカちゃんに手渡す。絵本は幼児用のモノなので、書かれてている文字はすべて子字と数文字だけだ。文字の勉強をするのならば、これほどいい教材はないと思う。今手渡した絵本を普通に読めるようになったら、次のステップへと進める予定だ。

「じゃあ、昼間で頑張って勉強してね。僕はその間、魔法の特訓をしているから。」

「ありがとう。」

マイカちゃんは、うれしそうにそれを受け取ると、早速絵本の一冊を、表記図を片手に読みだした。


昼食後、文字の勉強はいったん終わらせて、話を元の戻す。

「それじゃあ、この世界について話していくからね。マイカちゃんは、出来る限りでいいから、その紙に書き込んでもらえばいいから。」

「うんわかった。トモエ君は、できうる限りゆっくりと読んでね。」


◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

【識字率】

この世界に識字率は都会ほど高く、田舎に行くほど低くなる。

貴族や商人、町に住む平民は、日常的に文字を使用するため、それなりの識字率を誇っている。しかし、それ以外の地区に住む者たちは、文字がなくても生活できるため、無理をして覚えようとしない傾向にある。

これは、奴隷にも言えることであり、文字の読み書きで奴隷の出身地が大まかに判断できる。特に奴隷においては、文字の読み書きがそのままセリ値に響いてくる。

貴族たちが通う学校を含め、学校で教えている者は、文字の読み書きと、簡単な四則演算。後は、基礎体術や武術であり、魔術に関しては、各国に存在する魔術学園でのみ教えられている。そのため、理数系の能力は皆無に等しく、理数系の知識を使う魔法使いや魔導士の数も、必然的に少なくなる傾向がある。


【ネオアースの暦】

1年=420日(14ヶ月)。1ヶ月=30日。1日=30時間。1時間=60分。

これは、1,500年前に召喚された天文学者(地球出身)が定めた暦に基づいている。そのため、時間の経過は、地球の時間経過(招換者が身に付けていた腕時計で計測)に批准している。

また、現在使用されている距離や重さなどの単位も、地球での『国際単位系』に基づいた単位である。これも、暦を定めた天文学者が使っていたものを、そのまま採用しているのでそうなった。

これは、それまで各国それぞれに使用されていた単位系統を統一したため。


《街中での時間把握方法》

時計はとても高価なため、王侯貴族や金持ちの商人くらいしか持つ事はできない。そのため、一般の庶民が時間を知るには、町や村、集落の中に設置されている屋外時計で確認するしか方法はない。町の構造は、基本的に貴族街を中心に据え、平民街を貴族街の周囲に大きく6つに分けて配置している。それぞれの平民街には、光・闇・風・水・火・地を司る神殿が配置されており、神殿の尖塔に屋外時計が設置されている。この屋外時計は、魔道具式で動いており、昼間(日の出から日没まで)の時間帯は、各時間毎に時刻を知らせる鐘が鳴るように設定されている。夜間は鐘は鳴らないが、どこからでも確認できるように光魔法で時計盤を照らしている。

時計の種類は、機械式(地球で発展したモノと同じ仕組み)を魔道具式の2種類があり、正確に時を刻んでいるのは魔道具式の方である。


《街の外での時間把握方法》

町の外では、時計塔がないため、日の出と日没を基準とした太陽や月などの動きが基本になっている。そのため、基本的には、日の出とともに動きはじめ、日没前に野営を始める(行軍場所によっては、夜に移動することもある)。


【ネオアースの文明】

現在発展している文明は、約2,000年前に起こった世界大戦後に興った文明が元になっている。約2,000年前を境に、『新文明』と『旧文明』と言う言い方で分けられており、それよりも古い文明(地層に埋もれた遺跡でのみその存在が確認されている)を『古代文明』と一括りで呼ばれている。

旧文明の頃は、機械科学と魔法化学が融合した、この世界にの中では最も高度に発達した文明だったと言われているが、現在その面影はほとんど確認できていない。ただ、遺跡迷宮ダンジョン内で発掘される『遺失技術魔道具オーパーツ』によってのみその片鱗を見る事が出来る。

そのため、世界大戦により崩壊した旧文明の技術は、新文明ではほとんど引き継がれておらず、現在の技術力は、機械科学・魔法化学ともに旧文明全盛期の3割程度しかない。


唯一無二の世界ロストユニバースで暮らしている生命体】

唯一無二の世界ロストユニバースの空間内には、すべての世界に存在する生命体が存在している。それらの生命体は、それぞれの環境に適した場所に居住空間を設けており、それぞれの居住空間との間は、双方不干渉の原則がある。そのため、突発的な事故がない限り、それぞれが出会う事はないのが現状である。


《ネオアース内で暮らしている生命体》

唯一無二の世界ロストユニバースの中で、特に多くの生命体が暮らしているのが、第3惑星ネオアースである。

(1)ネオアースの大地には、大きく分けて『知的種族』・『動植物』・『魔物・モンスター』の生命体が住んでいる。

(2)すべての生命体は、魔力を多かれ少なかれ持っている。魔力には、『陽魔力』と『陰魔力』があり、『陰魔力』を持つようになると、種族・生命体を問わず魔物・モンスター化する。

(3)この世界に存在する生命体には、すべて『ステータス』が存在しており、それぞれの能力は『スキル』に大きく依存している。『知的種族』と『魔物・モンスター』に関しては、スキルを所持していなくてもスキルに付帯する技能を使用する事が可能である(繰り返し行っていけば、その技能に関するスキルを習得するため)。

(4)各生命体が持っているステータスを視るためには、最上位スキルの『創世の世界樹ユグドラシルの魔眼』、上位スキルの『万能鑑定』、下位スキルの『ステータス鑑定』を持っていないと視る事はできない。しかし、これらのスキルを持っているのは、異世界から来た客人(一部)か、その子孫(子孫でも持っていない者が多数)しかいない。それ以外の者は、自分自身のステータスを確認する事はできない。そのため、魔物やモンスターのスキルに関しては、戦闘段階で推察するしかできない。


『知的種族』

身体的特徴を問わず、『動植物』の中で脳機能が発達して言葉を話し様々な技能を身に付けている生命体の総称。大きく分けて神霊族・純人族・亜人族・獣人族・大地族・魔族に分けられている。


=神霊族=

【人族種】神人族

すべての種族の祖であり、その寿命は10,000歳を超える。そのため、すべての種族が持つ種族技能センスを持つ事が可能な種族でもある。

身体的特徴として、黒髪黒目で長い耳を持っている。

現在は、1,000万人に1人の割合で存在している。その種族的特徴から、神殿内で生活している者が多く、たいていの場合は『聖人(男性神職の最高位)』・『聖女(女性神職の最高位)』の位(称号を持っている者もいる)を持っている。

【精霊種】精霊族・妖精族

体のすべてが陽魔力で構成されている種族。自然界に溢れる魔素マナを効率よく取り込み魔法にして打ち出す能力がある。


=純人族=

【人族種】人間族ヒューマン

純人族の約40%が人間族ヒューマンだと言われている。寿命は100~120歳程度で、様々な肌の色と髪の色・瞳の色があり、そのバリエーションは全種族で一番多い。


=亜人族=

【人族種】巨人族・小人族

人間族ヒューマンの突然変異で、小型化もしくは大型化した種族であり、基本的な能力等は同じであるが、その体形に合わせて能力を特化させた種族でもある。寿命は巨人族で200~300歳程度、小人族で60~100歳程度。様々な肌の色と髪の色・瞳の色を持っている。


【長耳族種】エルフ族

人間族ヒューマンの突然変異で、魔法操作と弓術に長けている種族。魔法属性は、木や草を操る地属性と水属性、風属性が得意。すらりとした外見都長い耳、金髪が特徴の長命種で、寿命は1,000歳~5,000歳ほどある。


【長耳族種】ダークエルフ族

【長耳族種】ドワーフ族

【有角族種】純鬼人族・吸血鬼族


=獣人族=

〇〇人族・〇〇獣族・魚人族・有翼人族・水棲人族

=大地族=

岩人族・木人族・水人族

=魔族=

竜魔族・人魔族・獣魔族・悪魔族・骨魔族

混血族ハーフブリッド

いろいろな種族の血がまじりあっている種族。外見はまじりあった種の中で一番濃い血の外見を得る。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「まあ、こんな感じだね。僕たちに関係ない種族の説明は飛ばしてけれど、別に良かったよね?マイカちゃん?」

「うん。そこら辺は別に構わないけれど、何か釈然としないよ!!」

「マイカちゃんはエルフの血が濃いはずなのに、魔法属性が『風・火・無』だからね。そこは受け継がなかったみたいだね。」

エルフの血が流れているはずのマイカちゃんだが、属性がエルフよりではない。なぜそうなのかは不思議なんだが、たぶん、属性に関しては、父親ではなく、母親のほうが色濃く出てきたのだろうと推察する。

「後、マイカちゃんの背が低いのは、成長期に粗悪な食べ物しか口にしてなくて、栄養がうまく摂取できなかったのが大きいね。」

「やっぱり?小さい時から奴隷だったことがいけなかったんかな?」

「いや、あの村だったからダメだったんだよ。まともな所有者の奴隷になっていれば、マイカちゃんは普通に成長出来ていたはずだよ。言っちゃ悪いけど、エルフやハーフエルフは、奴隷としての人気は男女問わず種族で一番高だね。

普通はきちんと育てて売り払ったほうが、あの村にとってもたくさんお金が入ってきたはずなんだ。あの村の村人たちがおかしかったんだよ。」

いったん休憩を入れて、そんな会話をする僕とマイカちゃん。会話をしながらマイカちゃんは、一生懸命に文字を書いていく。

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