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コレは私(オレ)のHistory.  作者: ぬんどん
学校開始!
22/23

入学式の朝




……



「うひゃへ〜」


「こら!変な声出さないの!」

「だ、だって気持しひひむなもむへへ…」

「いったい何語なのかしら…」



今日は4月7日の月曜日!

今日はなんと、高校の入学式だぜっ!


キモい男3人に連れて行かれたのがすごくトラウマになってしまい、あの買い物の日以降はずっと家にいたから久しぶりの外出!

引きこもりじゃねぇ!インドア派と言え!

ってか、引きこ…インドア派になった理由はそれだけじゃない。歩いてるだけで周りから集まる視線…特に胸と脚!ホントに気持ち悪いったらありゃしねぇ!いや、オレも男だったから分かるよ?でも、見られる側ってマジでキツイ…





あの日から今日まで、家でひたすらわんこに「女の子訓練」を受けさせられていた。

歩き方、座り方、言葉遣い、服の着方、ご飯の食べ方、スキンケア…その他もろもろ


あと、髪の毛はわんこがやるからオレは教えてもらってない。今日はおろしたまんま。


わんこ曰く、オレには女の子としての自覚がないらしくて、もっと警戒心を持つべきと散々言われてきた。難しいよ…


とりあえずマジで死ぬかと思った!わんこは容赦無いし、母さんは無言の圧力をかけてくるし…

しかも我が家には女子しかいないけど、最弱なのはオレだし… 悲しいかな。悲しいかな…




割とマスターした方だけど、性格と言いますか、何でしょう…一人称とか感情の起伏とかそのまんまで今日を迎えてしまったのだ。

女の子らしくするように散々やられてきたけど、オレの心が耐え切れず、情けないことに毎回泣き出してしまって、わんこがあたふたして、終了。この体になって涙もろくなったようだ。

あの分厚い資料には心も女になる的なことが書いてあったけど、その効果かもしれぬ。






なんだかんだで準備完了!

オレたちの入学式は2時間目から始まるから、少しゆっくりめに登校する。

なので、9時に利子とウチの前で待ち合わせをした。


せめて、わんこか利子と同じクラスにならないと!ぼっちの可能性が非常に高まる…

男子なら気軽に話しかけられるけど、今はこの体だ。女子は中身がオレだから無理!



よし。服装おけー。持ち物おけー。全ておけー。メンタルのーおけー。






ピンポーン






「おっはよー!」


「おはよ〜」

「おはよ…」


「あれ?お市元気無いねー。せっかくの高校生活初日はもっと楽しもうよ!」


「おー…」




オレにはそんな余裕ありません。マジで。

とりあえず安土学園には同中のやつほとんどいないはずだから、1から友達作りだ…



「じゃあ、れっつらごー!」




元気な利子と明るいわんこに手を繋がれ、後ろから母さんが見守りながら始まる、高校生活初日の朝…





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