鬼柴田登場
間が空いてしまいましたが、短めに書きます
(…ここは?)
「長政殿。妹をどうぞよろしく頼むぞ」
「お任せください。信長殿」
「いやぁ、立派な婿殿だ!めでたいめでたい。今宵は宴じゃ」
「準備はできております」
「それでは、お市よ。参るぞ」
…長政様とお市の方の婚姻の儀?
「織田家、浅井家の繁栄と…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…また夢か。最近、お市の方の夢ばかり見るなぁ〜。これも呪いの効果かな?
うー。頭がふらふらする〜。
あっ。でも、いい匂いするなー。
体もふわっとした感じで…
ふわっ。と?
……
「起きたか」
!?
「□*♯£¥♭◆々〆…!?」
なっ…!な、なななー!??
「おい、立てるか?」
「は、ひゃい!」
なんでデカブツにお姫様抱っこされてんだぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!???
下ろしてもらい、カチンコチンになりながらじっと立つ。
うぅ…。周りの視線が痛いぜ…
あれ?全然記憶が無い。何してたっけ…
自転車屋行って、バイク見て、ジャージ見て…
そうだ!変な男3人に連れてかれて、この人に助けてもらったんだ!お礼言わなきゃ!
「あ、あの!助けてくれてありがとうございましたぁ!!」
ガバッと頭を下げる。
「お、おう…」
…照れてるのか?顔真っ赤だけど〜
この人見た目ほど怖くないぞ!ってか、男のオレで顔真っ赤に…
今のオレの容姿じゃしょうがねぇか〜
「とりあえず無事でよかったよ。あいつらは警察に頼んどいたから大丈夫だろう」
「ホントにオ…わわたしを助けてくださって感謝しきれません!どどどどうしたら…」
「あー、お礼なんていいって。あーゆーの見ると放っとけないんだ。」
「せ、正義のヒーローみたいですね!
カッコイイです!憧れます!」
「そ、そうかな…。あ、一応同い年だからタメ語でいいよ。俺の名前は柴田 勝利だ。勝利でよろしく」
「えっと…織田 市方です。あの…タメ語はちょっと無理そうです…」
(男言葉が出て、変人に思われそうで!)
「…そっか。まあ、そのうちな!おi…「おいち!」ち…。なんだ、わんこか」
「おっ。勝利?なんか大きくなったね!」
「ああ、あと1cmで190だ」
(でけぇぇぇ!?オレもそんくらい欲しかった…)
「服も大きいなぁ!おいちが着てるとぶかぶかすぎて面白い!」
「へ?」
オレ?オレの服がどうした…
えぇぇぇ!デカイ黒のジャケット!?
ってか、ホントいちいちカッコイイな!名前もSexyzoonみたいだし!
なんかいい匂いすると思ったらコレか…
いやいや!男臭いだけだし!全然いい匂いなんかじゃないし!
でも…悪くないな…
「おいち〜?勝利にジャケット返してあげなよ」
「あっ!お…う、うん。アリガトゴザイマシタ…」
「…?」
「どうしたの?」
「…なんでもない」
「とりあえず、おいちが無事でよかった!
急にいなくなって、あちこち探し回ってたのにー!」
「うっ…!ごめん…」
「まあ、いい教訓になったでしょ」
「これからは勝手な行動禁止!」
「…はい」
「わんこは相変わらずだなぁ〜」
「どうせ、相変わらずですよーだ!」
そういえば…
「わんこと勝利さんって知り合いなの?」
「ん?あー、お兄ちゃんの弟子だよ」
「弟子…?」
「ほら。お兄ちゃんがワルだった頃の後輩的な?だから、武術はすごいよ!剣道も柔道も全国トップクラス!鬼柴田の名前は伊達じゃないよ」
「に、兄ちゃんの…。ってか、ホントにすごいんですねぇ〜」
「まあ、信輝さんには敵わないけどな」
「兄ちゃんってそんなにすごい人だったのか…」
「だから、これから勝利がおいちのこと護衛してくれるって!」
「「…え?」」
オレと勝利さんがハモった…
とりあえずここで。




