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コレは私(オレ)のHistory.  作者: ぬんどん
第3章 備えあれば憂いなし
17/23

お買い物 Part.3





……




なぜオレだと分かったんだ!?

さすがはオレの幼馴染…




「いや、ジョークのつもりだったんですけど… まさかホントに信男なの?」




ジョークだと!?

コイツの勘の鋭さというか、運の良さ(?)は相変わらずすげぇ…




「いや、コイツの名前は市方(おいち)だ」

「私のおいちちゃんだよ♪」


今さら誤魔化してもムダだろう…

ってか、オレはお前のじゃない。




「え?でも、さっき…」



あっ… オレ言っちゃったなぁ〜。

でも、利子なら言っても大丈夫なんじゃ?




「おいちちゃんだよ!」



「…」←オレ




「…信男が市方(おいち)になったのね」


「さすが。察しがいいな」


おい。言っちゃったよ。





「というわけで、信男に線香の1本でも立ててやってくれ。これからはコイツと仲良くしてくれれば助かる」



待て。オレを殺すな。




「……」




ほらー。利子黙っちゃったよ。


ってか、今まで中の下男だったオレが女になっちまって、キモいとか思われてるかも…

コイツとはずっと仲良くしていたかったのになぁ…





「ん〜。よくわかんないけどOKです!よろしくね、おいちちゃん♪」




「……」←オレ

切り替えはえぇ…




「おい。なんか言ったらどうだ」



「よ、よろしくお願いします…」


縮こまりながら、丁寧に挨拶する。

ちくしょー!なんでコイツに!





「か、可愛い…」



「「…?」」


ガバッ!






「うわっ!」


利子がいきなり飛びついてきた!




「何この子!可愛すぎるよ!お持ち帰りで!テイクアウトOK?」




はぁぁ!?何言ってんだコイツ!しかも、持ち帰ろうとすんな!




「ダメよ!おいちはわんこのモノだもん!」


おい、こら。



「残念ながら、今日から私のモノになりました。うひひ…」




ヤバイ!コイツらヤバイ!!





「落ち着け。とりあえず制服買うのが先だ」


母さんありがとぉぉぉお!




「「は〜い」」



よし、馬鹿どもも落ち着いたな。

2人ともオレより頭いいけど…







落ち着いたところで紹介しよう。

コイツの名前は前田(まえだ) 利子(りこ)

身長159cm オレの幼馴染で、近所に住んでる

ボーイッシュなツンツンショートヘアで

黙っていればかなり可愛い。黙っていれば…

頭は中の上。オレと同じ安土学園に通う予定




……………………………………………………







「また来なさいね〜」





制服を買い終えたオレらは、利子を連れて昼食に行くことになった。

利子はできた制服を取りに行ってたらしい。


そして、オレはなぜか右手をわんこ、左手を利子に握られている…

正直、周りからの視線が痛い。2人とも黙っていればかなり可愛いからな。黙っていれば…




「「〜♪」」

2人ともなんだか嬉しそうだし、とりあえずこのままでいいか… 周りからの視線もコイツらと一緒なら怖くない気がしてきた。










フードコートに到着!まだ早めの時間なので席は割と空いている。

母がオレたちにお金を渡して、自由に買ってくるように言ったので、3人で買いに行く。

…何故か手を繋いで。



結局、オレは醤油ラーメン。わんこはたこ焼き。利子はBIGハンバーグだ。さすが利子…



食べ物を待つ間も周りからの視線が減ることは無く、慣れない事態に緊張してしまう。


早々とみんなの食べ物を手に取り、母さんの分もお冷を持って席に戻る。

利子は母さんの隣に座り、わんことオレが対面に座る。

ちなみに、母さんは夜に飲み会があるから昼は抜くらしい。



「「「いただきまーす!」」」




ラーメンをズルズルと啜って食べる。

うん。美味い。ここに来たら、いつもコレを食べる。

細めの麺が鶏ガラの旨味たっぷりのスープに絡んで、箸がどんどん進む。


おい。利子食べ終わるの速すぎ。BIGだぞ…








午後の予定はオレの服と下着を買いに行くらしい。


戦いはこれからも続く…











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