エピローグ
やはり最終話とエピローグは同じ日に投稿しなければ♪
さて長いものでもうすぐ投稿を初めて二カ月近くになりますがとうとう完結です。
これまでご愛読いただきありがとうございました。
超魔王イヴの脅威は去った。
イヴはジンを世界を救った英雄とすることで息子への愛を示したかったようなのでその目的は達せられたといってもいいだろう。すでにこの世界においてジンを知らない者など誰一人としていないのだから。
そして超魔王の城からの帰り道。ヒナは城の奥の別室でお菓子を食べながらテレビを観ていたところを発見され、気絶したジンに回復魔法をかけて全員無事に城から出ることとなった。
ちなみにヒイロとナシャ、オルラーディンはそのまま世界旅行に行き、マザーもアジトへと帰り、コウもモンスパイアの街にそれぞれ帰っていったので、ナーカ村へと向かうのはジン、ヒナ、タイツァー、リース、そして結婚式をついでに一緒に挙げてしまおうと考えているバスラとスノゥ。
「しかしタイツァーの左手と右目は残念だったな。ヒナの魔法でも完全にゼロから生やすのは無理みたいだし」
「いや、某はそれでいいと思っている。今は亡き友との本気の喧嘩の証だからな」
友への追悼の意味もあるのかタイツァーはその傷跡を愛しげになでる。
「と・に・か・く!帰ったら結婚式へと直行よ!」
「タイツァー!朝まで寝かせないわよ」
「じゃあアタイも負けてらんないわね。バスラとの結婚式はゴンドラからの登場で、高さ5mのウエディングケーキを用意してもらいましょう♪」
女性陣はまだ元気があり、その様子に男性陣も苦笑しながら眺めている。
「お、村が見えてきたな」
村ではソボロンが中心となってまたもや祭りの飾り付けをしている最中のようだ。
「おう、ばーちゃんただいま。ちゃんとヒナとリースも助けてきたぞ」
「ふぇっふぇっふぇ。それは重畳♪それよりジン。お前は母親も結婚式に招待したのか?お前を捨てたあの女を」
「どういうことだ?母さんなら俺と闘って死んだはずなんじゃ……」
ジンが家の方を見ると死んだはずの母親、イヴ・クイックがこちらに歩いてきたのだ。
「やっほージン。妾も結婚式に参加するわね。以前にダパディちゃんと結婚した時は出産は痛いわ、子育ては面倒だわで大変だったけど結婚式ってのは楽しかったから妾にもお祝いさせてもらうわね♪」
これにはさすがにジンだけでなく周りのみんなも驚いた。タイツァーたちも最終決戦の様子は城内に仕掛けられた監視カメラで観ていたのだが確かにジンの技が直撃して死んだはずだったのだ。
「うふふ♪だから言ったでしょ?もうすぐ死ぬから妾の最後の命を使ってジンを英雄の中の英雄にしてあげるって。
あのあとすぐに転生して体を作り直したから寿命も更新されたの。こう見えても1000年以上生きてるんだから♪」
「まぁ、いっか♪じゃあ母さんも一緒に祝ってくれよ。今日は俺達の記念日として後の世にも残って行くんだからさ」
「某も賛成だな。ジン殿の結婚式でもあるのだから母親であるイヴ殿が参加しないのでは締まらない」
「俺様も大歓迎だぜ。ジンのお母さんとは思えない美人だな。イヴさん良ければこのあと一緒に「その先は何て言うつもりなの?」……スノゥ、冗談さ。俺様はスノゥ一筋だからな」
とまぁ、バスラはスノゥにまたもや追いかけまわされ、この賑やかなる村をさらに賑やかせるのだった。
「俺は生涯勇者だぜ!」
こうしてジンたちの冒険は幕を閉じた。
この先も人の世に憎しみがある限り魔王は出てくるだろうし、さらなる敵や冒険など様々な物語が起こるだろうし、ジンの死後には新たな勇者も出てくるだろう。
だが一先ずジンと愉快な仲間たちはナーカ村での結婚式というお祭り騒ぎに挑むこととなる。
おわり
思えばこの「ジン・コーシュの冒険」という物語には色々な物を学ばせてもらいました。この「小説家になろう」サイトに出会ったのは3年以上前ですが今年の8月に入ってようやく書いてみようと思い、勢いで書いちゃいましたが当初の予定通り特に問題もなく無事に完結することができました。
次回作は「デモンズソウル」です。今のところ最後をどうするかしか考えていないですがいま順調に執筆してるので来月の一日から連載を始めたいと思っていますのでよければまた私の妄想爆発の物語を読みに来てみてください。
本当にありがとうございました。