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第29話:スーパーバスラ時間(タイム)

 バスラは外見イメージがカペンシスなんですがかなりかっこよく仕上がっちゃいましたw

 こういうのも面白いですねぇ♪

 バスラとスノゥは恋人同士だが、この場においてお互いに「二人一緒じゃなきゃ行動しない」といったことは言わず、それぞれに分かれて通路を選んで進んだ。

 

 だが何の因果か二人が選んだ通路は途中から交わり、同じ魔族六将軍の部屋に入ってしまったようだ。



「お?どうやらスノゥの選んだ道と俺様の選んだ道は同じ場所に出ちまったようだな」


「そうね。ということは相手も二人一組のツーマンセル勝負の部屋なのかもしれないわね」


 部屋は薄暗いが奥に二人の人影が見え、その人影はだんだんと近づいてくる。


「久し振りだね。スノゥ・ツンデ・レーラ。そして世界強者ランキング第2位、『荒野の義賊』バスラ・カベル」


「……」


 二人の人影はバスラとスノゥの前で立ち止まり、その瞬間照明がついた。



「あんたはたしか元魔王忍軍十二頭領の二人メレルールとガルフィースによる合体戦士オルラーディンじゃない。こんな所で何してるのよ?」


「俺様も聞きたい。オルラーディンとやらは知らないがそっちのさっきから黙りっぱなしの美女は大魔王のヒイロさんだろ?あんたら何で超魔王の城にいるんだよ」


「……それについては俺に責任があるんだ。新聞にも出ていたから知ってるとは思うけどこないだ1000年前に古代都市イツワを壊滅させた怪物をヒイロ様と一緒に倒したんだが、そのあとすぐに超魔王イヴにヒイロ様は呪いをかけられてな。

怪物との闘いの影響でヒイロ様は普段より力が落ちていたから見ての通り超魔王の呪いで操り人形になっちまったんだ」


「……」


 バスラもスノゥも大魔王ヒイロのことは魔王軍の勧誘ポスターなどで知っていたが大魔王ヒイロは今、目の前にいるヒイロのようにの生気がない眼をした無表情キャラではなかった。


「なるほど。で、超魔王の駒となってるのか。じゃあ俺様に任せろ。俺様なら呪いだろうが魔法だろうが訳わからんもんでも問答無用で打ち消す『あらゆる能力を無効化』する能力で消し飛ばしてやるよ」


「さすがバスラね♪アタイが惚れた男は誰にでも優しい。優しくされたのに感謝するのが馬鹿らしくなるくらい優しい……」


「スノゥさん?何やら言葉に棘があるようですが俺様は何かしたでせうか?」

 何やら地雷を踏んでしまったのかスノゥは目からハイライトを消しながらも完璧な笑顔という恐ろしい表情でバスラを見る。


「バスラったらアタイとの旅の途中にもあっちこっちで女の子といい関係になっていたわよねぇ。アタイも大人だけどあんまりふざけてっとぶっ飛ばすわよ♪」

 笑顔で拳を作るスノゥ。その様はどんな悪魔でも裸で逃げ惑う様だった。



「すまんが超魔王イヴのかけた呪いは何重にもかかっている。たとえあんたがレベル9999の序列第2位だとしてもヒイロ様の安全のためには不安要素がありすぎて信用できん!」


 オルラーディンは指を針に見立ててバスラの秘孔をためらいなく狙ってくる。


「結論から言うと悔しいがこのまま超魔王に従う方が安全なんだ!どのみち弱っていたとはいえヒイロ様が敵わない相手を敵に回してこのあと逃げおおせる訳がない!だからヒイロ様のためにも退くわけにはいかない!!」


「くっ、さすがは元魔王忍軍十二頭領だ。的確に急所を狙ってきやがる!こうなったら……スノゥ!オルラーディンの足止めを頼む。強引かもしれないが俺様の能力でヒイロの呪いを解く!」


「合点承知の助!」

 スノゥの愛剣ムーンダークセレクターが輝きを増し、オルラーディンに迫る。


「待て!ヒイロ様を救うためには超魔王に従うしかないんだ!」


「てっめー、ふざけんじゃねー!100回失敗したら100回起き上がる。1000回失敗したら1000回這い上がる!たったそれだけのことを!お前に出来なくとも俺様ならやってのける!」


 バスラの手がヒイロに触れた瞬間ヒイロの力を押さえつけていた呪いは解除することに成功した。

だがそこから先の複雑な他の呪いも連続して打ち消そうとしたのだが呪いにより抑えつけられていたヒイロの大魔王としての気迫のみが解放され、バスラもスノゥもオルラーディンも吹き飛ばされた。


「警告!制御の呪いの破壊を確認。外敵認識。排除を実行します」

 ヒイロは大きく息を吸い込み光線として吐き出した。


「うおっ、あぶねっ!!」 バスラはとっさに『あらゆる能力を無効化する能力』を持つ自身を光線の前にさらすことでスノゥとオルラーディンを守る。


「「狼王の殺息ウルフ・ブレス!?」」


「ウルフ・ブレス?なんだそりゃ!」

 バスラには魔法は一切使えないのでその手の知識には疎いがスノゥとオルラーディンの態度とヒイロの攻撃を目の当たりにしてただ事ではないのはわかった。


「狼王の殺息とは『変身』能力の中でも特に珍しい神種、モデル『賢狼』のヒイロ様のオリジナル究極必殺殲滅最強無敵魔法だ!使うヒイロ様自身にも反動がきついから去年の忘年会での宴会芸で一度見ただけだから詳しくは知らないがあんたが防いでくれなきゃあの光線の延長戦上にあるもの全てが塵となって消えていただろう。前回は惑星を一つ消してしまっていたからな……」


「なんて規格外!さすが大魔王!!そしてその最大の攻撃を防ぐバスラも最高に素敵♪」



「よくわかんねーけど早く攻撃を止めさせねーとヒイロにも負担がすごいんじゃねーのか?というか能力無効化できても俺様が動けないと完全に呪いが解けねえよ!」


 バスラはヒイロの最大の攻撃から二人を守るために身体を張っているから動けない。今は平気だろうがこのまま光線による無差別破壊を続けていればヒイロは消耗して死んでしまうだろう。



「お前もいつまで固まってんだオルラーディン!待ってたんだろ……ずっと。ヒイロさんが、俺様達が笑って迎えられる結末を!ハッピーエンドってやつを!

今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を……

何のために歯をくいしばってんだよ!?てめえのその手でたった一人の女性を助けてみせるって誓ったんじゃねえのかよ?命をかけてたった一人の女性を守りてえんじゃねえのかよ?

だったらそれは全然終わってねえ。始まってすらいねえ。ちょっとくらい超魔王が強いからって絶望してんじゃねーよ!!今手を伸ばせば届くんだ!いい加減覚悟決めたらどうだオルラーディン!超魔王なんか俺様のライバルが必ず倒す!だから俺様を信じろ」



 さすがにバスラも無効化し続けていると飽和状態になるのかきつくなってくる。愛剣を盾代わりに間にはさむことで勢いはだいぶ殺せているがこのままではヒイロの消耗もそうだがバスラ自身も危うかった。


「……覚悟は決まったぞバスラ・カベル。このままヒイロ様を助ける。俺とスノゥが足止めするからお前は解呪を急げ!!」


「バスラ。これが終わったらアタイらも結婚式を挙げるわよ!勇者達と一緒に挙げれば式場代も浮きそうだし♪」


 オルラーディンが気合を全身にみなぎらせ、スノゥが愛剣ムーンダークセレクターを盾とし、バスラと光線の間に割って入り、バスラは自由に動けるようになる。




「……この状況が超魔王の作ったシステムで動いてるってんなら、まずはその幻想をぶち殺す!!!」



もみっ

「呪い、致命的な破壊……」 ようやくヒイロは止まった。


 結果だけ言えばあっさりと終わったバトルだろうが今回の戦いは救う戦いだった。義賊を名乗るバスラにとっては慣れ親しんだやり方。バスラらしい戦いだったといえるだろう。


「……オルラーディン。それにぬし等は……スノゥ・ツンデ・レーラとバスラ・カベルか」


 意識を取り戻したヒイロは割と元気なようだ。外傷もなく止めることができたのはこの部屋を選んだのがバスラだったからという幸運もあるだろうがそれもある意味ヒイロの『幸運』能力の影響なのかもしれない。


「助かった。わっちとしたことがイヴが相手だからと少々油断をしておったのじゃ。まさか久し振りに会った友人に睡眠薬を盛られてそのまま呪いをかけられるとはのう」


「ヒイロ様ったら超魔王はいま何か企んでるから近づくのはよした方がいいと言ったのに呑気に近づくんだもんなぁ」


「たわけ!人を疑って安全を保つより、人を信じて裏切られた方がマシじゃ!」

 ヒイロはこういう性格だからこそ周りから好かれているのだがそれが今回は裏目に出てしまったようだ。


「おいおい、ヒイロさんあんた自分が裏切られた時に悲しむ人のことも考えろよ。命ってのは自分だけのものじゃねぇんだぜ」


「確かにヒイロ様はもう少し疑うことを覚えたほうがいいわよ」


 スノゥはヒイロを一人の上司として尊敬していたので魔王軍が潰れても『様』はつけるのだった。


「じゃあ鍵を2つゲットだな。超魔王はジンに任せて俺様とスノゥは休憩にするか」


「ならばわっちは妹の手助けに向かうぞ。オルラーディンの奴が妹のナシャに救援要請のメールを送っておるからこの城に来ておるみたいじゃしのう。ナシャの気を感じるのじゃ」


「じゃあそっちは任せた。まぁ、他の連中も魔族六将軍を相手してるからもう倒してるかもしれないけどな」


 そしてバスラとスノゥは超魔王の部屋の鍵をジンに渡しマッサージ機で休み、ヒイロとオルラーディンはナシャの選んだ通路を追っていった。










おまけ


スノゥ「最後にヒイロ様の呪いを解くときにバスラったらヒイロ様の胸に触ったでしょ?」


バスラ「知ラナイヨ。俺様ハ揉ンデナイヨ」


スノゥ「もうバスラったら女の子の胸揉み過ぎ!」 ズバシュ!


バスラ「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 それからしばらくバスラとスノゥの追いかけっこは続いたそうな♪

 私が「と魔禁」を知ったのは割と最近なんですよ。たしか今年の6月くらいに動画サイト見てたら「と科超」のOP「only my railgun」を見つけて聞いてみたらあまりのかっこよさにものすごく興奮し、アニメからまずは観てみようと思い「と魔禁」を観たのですが6話まで一気にのめり込みました。

 私は物語の主人公を気に入ることは滅多にないんですが上条さんはとにかくカッコよかった!!まぁ、その次の姫神の話はうーん…ってなっちゃいましたがとりあえず全部観終えて、「と科超」も、という流れです。


 アニメ、マンガ、原作の流れで見ましたがあれは面白い!原作は冊数が多いので立ち読みですけど。

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