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第25話:最後にこれまでの仲間が集まるのはお約束

 やっぱお約束の展開が書きたいんですよw

 ユイツの森。

ここはかつては人が多く住む立派な街だったが、魔物によって滅ぼされ、いまでは最強と呼ばれる多くの種族のモンスターが集まり微妙なバランスにより秩序が保たれている森だ。

 そしてこの森の奥にその城はあった。






「どっけぇぇぇ!」 ジンが愛剣、秘剣カブラムテキを一たび振るえば数千の魔物が消し飛んだ。



「うぉぉぉ!」 タイツァーも剣を振るう。

 ジンの剣よりもリーチの長い大剣、魔王殺しもまた数千の魔物を斬り殺していく。



「ぐはぁっ」 だがたった二人では雑魚とはいえ、およそ10億の兵を相手に戦い続けるのはキツかった。



「ジン殿!さすがにこの数はきついが気をしっかり持つのだ。某もこの戦いが終わったらリースと結婚する。さらわれたリースのためにもヒナ殿のためにも、逃げるという選択肢はないのだから体力配分に気をつけるのだ!」



「ああ、俺もヒナと結婚式を挙げるんだ。こんなところで負けてたまるか!」


 二人は時間をかけながらもついに森の奥の超魔王の城に到達した。


「はあっはあっ。雑魚といってもレベル7000台の奴らも結構混じってたな」



「某は死なん!リースが好きだから!約束したんだ。リースよりも1日でも長く生きると」




 満身創痍ながらジンとタイツァーは城に入る。


 入り口から真っ直ぐ進むと6つの分かれ道と鍵が6つも掛かった巨大な扉があった。


「へへっ。そういや超魔王には六人の忠実な部下がいたんだっけな。たぶん六人の将軍の持つ鍵を全部手に入れないと扉が開かないんだろうな」



「……ジン殿はここで待っているのだ。残念ながら某には超魔王を倒せる力量がないだろう。マッサージ機を置いておくから傷を癒やしておくのだ」

 と、どこからかマッサージ機を置いて、コンセントを探すタイツァー。


 ジンにはタイツァーが死ぬ気なのだと分かった。


「馬鹿な真似は止せ!そんな事をしてもリースのためにはならないぞ」



「だが某がいくら強かろうと魔族六将軍を一人で相手にして助るとは思えん。かと言ってジン殿と二人で魔族六将軍を倒しに行けば超魔王と闘う時にはケガや疲労はさらに増して倒せない。ならば某が死ぬしかないのだ!」


 ジンには言い返せなかった。確かにタイツァーが犠牲になれば一人でも魔族六将軍を倒せるだろうし自分も怪我を治して超魔王と全力の勝負が出来る。

 ……しかしそれでは無二の親友を失ってしまう。


 だがジンは勇者であり、勇者が悩んでると必ず助けは訪れる。




「やはり最終バトルには俺様が必要のようだな。もっと俺様を頼れよジン。ライバルだろ」

 現れたのはジンのライバル、バスラ・カベルだった。



「アタイもいるわよ。あんたに負けたあと更に鍛えて強くなったんだから」

 風の噂ではアイドルになり引退し、バスラの恋人になったスノゥ・ツンデ・レーラ。



「オレもジンには恩があるからな。言ったろ、必ずいつでも助けに行くって」 

 ついこないだまで戦闘経験0だったがジン達のおかげで世界強者ランキングのトップ10入りを果たしたコウ・タカギ。



「小生もてめぇらには恨みがあるが今は私怨に拘っている場合じゃあねーしな」

 杏鞄アンズカバン刑務所を出たあとひっそりと暮らしていたマザー・イジール。



「私とははじめましてだよね。私は大魔王ヒイロ・ホロホロの妹。ナシャ・イビルパちゃんなのだ」

 ジンは初めて見る少女だが大魔王の妹なら実力に問題はないだろう。



「みんなすまねえ。手を貸してくれ」

 ジンはこれまでの旅での出会い(ヒイロの出会いも含む)がこんな形で実を結んだことに思わず涙が出てきてしまった。


「おいおいジン。しっかりしろよ。とりあえずお前はここで待ってろ。俺様たちが鍵を取ってきてやるからよ」



「ありがとうバスラ。そしてみんなもありがとう……でもどうやって超魔王のことを知ったんだ?」



「アタイは先代大魔王のレン・コーンさんのツイッターで知ったわ。流行の最先端を行くレン・コーンさん関連の情報サイトの全てにいま超魔王のことが書かれてるもの」



 バスラは流行に疎いがスノゥは元アイドルとしてレン・コーンのツイッターをチェックしていたのだ。



「小生も見たがレン・コーンさんはこのユイツの森に住んでるというのはファンには常識だからな。たぶんジンとタイツァーが戦ってるのを見てネットに書き込みしてくれたんだな」



 常に美女を侍らしているマザーも流行には敏感なようだ。



「ところで最後に来た……ナシャちゃんと言ったか。君はなぜここに?」

 タイツァーはリースに告白をしたが、ロリなのでこの状況にあっても可愛らしい少女のナシャに心ときめいていたのだった。



「……私はお姉ちゃんの部下の人からメールで知らされて来ました。お姉ちゃんが超魔王に拉致されたらしいので(何よこのキモイ視線を向けてくる大男は!私の体は全部お姉ちゃんのものなんだから!)」 


「某はタイツァー・ジュセシ。良ければこの戦いが終わったら一緒にお茶でも如何かな?」



「寝言は寝て言えロリコン野郎!お前なんか敵に蹴られて踏まれて穴掘って埋められて死んじゃえ!(今はそれどころじゃありませんし、その話はまたあとで)」

 うっかり本音と建て前がひっくり返ってしまったナシャ。だがタイツァーは一息ワンブレスで罵られてもいっこうに気にしていないようだ。



「さて、それじゃあ魔族六将軍の相手は任せたぜ」

 

 半ば強引にまとめたジン。


 そうしてジンはその場でしばしの休息をとり、仲間達は6つの通路をそれぞれ進んで行った。


 ふぅ~。長い間使わずにとっておいた「キン肉マン」をシーズン3に持ってこれました。

 まあ、他のネタも混ぜまくりですが、「キン肉マン」はここで使いたかったのでやっと書けてすっきりしました。

当初の予定ではヒナが敵の攻撃を受けて6つにバラバラにされてそれを取り戻して、という流れを考えていましたが、リースもさらわれてた方が次話で都合がいいので二人を普通にさらいました。あと私はバッファローマンとラーメンマンが大好きです!

 この展開は初期段階から決めていましたがジンが一期であまり活躍せず、さらにヒイロが二期で活躍しすぎたために敵の魔族六将軍との戦いにナシャを混ぜちゃいました。さて、どうやって活躍させようかな。他のキャラと違ってナシャのバトルはあまり考えてないです。

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