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第13話:友人を殺せないからって、その子供に託すな

サブタイトルと内容はあまり関係ありません。キングスフィールド3の設定に対するツッコミです。

アレフがちゃっちゃと殺ってればライルが苦労しなくてもよかったのに……

 

 ガハラサマ海岸で最初の宝石を手に入れたヒイロ達が次に向かったのは古代都市イツワの王家の死体が安置されている王家の墓。


 いったいどんな冒険が待ち受けているのか?そして新たな出会い♪


 そんなこんなで第12話のはじまり♪はじまり♪






「なんじゃここは!

 ジメジメと暑苦しいではないか」



「まあまあヒイロ様、目的の墓の中に入れば涼しくなりますって」


「でも汗だく濡れ濡れのヒイロ様を見れるならこの暑さもぼかぁ平気だなぁ~♪」



 ヒイロ達がガハラサマ海岸で宝石を手に入れたあと、次にレーダーが示したのは古代都市イツワの王家の墓。の、地下だった。


 そしてそれだけならまだマシなのだが古代都市イツワは滅びてからすでに1000年も経過しているためジャングルの中に埋まってしまったのだ。


 つまりとても暑い!



「ようやく墓が見えてきおったわ。

 全くジャングルというのは好かん」



 それでも汗を拭いながら進む。


 中に入ると巨大なサソリやらハエトリ草のような食肉植物が大量にいた。



「うっとうしいわぁー!」



 氷の矢を四方八方に飛ばして片付けていく。



「さすがはヒイロ様だ。

 俺達は広域攻撃手段はないから情けないけどヒイロ様に頼っちまうな」



「そこに痺れるし憧れるけど、確かにヒイロ様に迷惑をかけているのかも。

 ……ヒイロ様! あなたに苦労をかけないために、たった今新必殺技を思いつきました」



 メレルはヒイロに迷惑をかけたくないという思いが閃きに繋がり、新必殺技を覚えた。



「おお、なら見せてみよ♪」



 どうやらヒイロはメレルの新必殺技をギャグだと思っているようだが、メレルは女性絡みでは信じられないパワーを発揮するのだ。



「必殺、なんでも溶かしそうな液!!」



「「うわっ」」



 フロア中にメレルの体から出た液体が広がり、魔物を溶かしていく。


 メレルが技を開発する時にイメージしたのは単純に消し去る技。そしてその技にはメレルらしさが表れた必殺技だった。



「こりゃメレル!

 わっちらの服まで溶けたであろう。

 どうしてくれるのじゃ」



「……まさか男の俺までお前に裸にされるなんて思わなかったよ」



 ヒイロとガルスがその液体で溶けることはなかったが服は溶けてしまった。


 まあ二人は裸を見られることに抵抗はないようだが。


「申し訳ありませんヒイロ様。

 そしてありがとうございましたぁー!

 あ、ガルスの裸には興味ないから」



 よくも悪くも自分に正直な男メレル。


 後に彼がエロ伝説の伝道師として知られるようになるのはまだまだ先の話だったりする。



「とりあえず地下一階の魔物は全部始末したようじゃし先に進むか。

 あと着るものを作るらんとのう。

 アマミカ・ムイムイ・ヒイロ・デ・プイ♪」



 呪文を唱え終わるとヒイロとガルスは氷の鎧を着ていた。



「この鎧、氷で出来てるのに寒くないんですね」



「当然じゃ。わっちが作ったのじゃからな、イメージに使ったのは大昔に氷の戦士と呼ばれた男の鎧じゃ」



「前の鎧よりも身体が楽になった」



「そりゃそうだろ。

 ガルスの防具はマイナススキルばっかり付いてたんだから」



「まさかここまで違うとは……」



「さっさと行くぞ。

 この墓は地下五階まであるんじゃからのう」



 道中罠が山のようにあったが、全て凍らせて壊したり近道を作ったりしながらとうとう地下五階に辿り着いた。


 描写は面倒だからカットするがそれなりに強い魔物もいたりいなかったり……



「さぁて、今回のボスは誰かのう」



「僕は今回ヒイロ様の裸を見た時点で仕事を終えたからガルス頑張ってね」


「……ヒイロ様の護衛なら俺に任せていただこう。ヒイロ様だけは守ってみせます」

 これはようするにヒイロしか守らないという意味だ。



そして決戦のバトルフィールド、地下五階の主が現れた。



「ふはははは。うちは聖王ジャルフレッド・フォレスター。

 貴様らがここに隠されとる魔導器を狙っとるんはわかっとるで」



「何を言っちょる。

 わっちらは七つの宝石の内の一つを求めてきただけじゃ」


「何? 宝石ならやるわ。ほい」



 ジャルフレッドが素直に渡そうとするのでヒイロは近づいていくと



「死ね」



 いきなりの不意打ち。



「て、てめぇ不意打ちなんて汚ーぞ」



 護衛をやると言っておきながらあっさり騙されてヒイロが不意打ちを食らいそうになったことを誤魔化す。



「ガルス。オ・シ・オ・キ・か・く・て・い・ね」 



 今回全然活躍していないガルスはヒイロの好感度が下がった。



「ひいー」



「汚くない不意打ちなんてあるかい。

 あげるゆーたんも全部嘘や。

 うちは暴力賛成、バトルはウェルカムや」



「まあよい、わっちも素直に渡すなんて最初っから思ってなかったし、のう!」



 そう言いながらヒイロはジャルフレッドの手足を凍らせて殴った。


 ジャルフレッドは避ける事もできず吹き飛びしこたま頭を打ってようやく止まった。



「暴力賛成はわっちも同じじゃ。

 宝石を持ったぬしがこんな墓に住んじょるから暑いジャングルを通って来なければならんかったんじゃ!」



「ヒイロ様まだ暑かったことで機嫌悪かったのか」



 そして少しくらい活躍しようとガルスが前に出る。



「雑魚が粋がっとるやないか。

 まるで国が滅ぶ直前で反乱を起こそうとしたうちの元部下を思い出すわ。

 ほいじゃくらいな、ライトニードル」



 ジャルフレッドの魔法がガルスに襲いかかった。



「俺のモットーは『探す、見つける、ぶん殴る』だ!

 あとはアンタをぶん殴って宝石を取れば終わるんだ。

 あと一応言っとくが、ここで俺の拳を避けたら二回ぶん殴るからな」 



「紀元前の人かや!」



 ヒイロのツッコミをよそにジャルフレッドは避けずにガルスの拳を見事に顔面にクリーンヒットさせた。



「ぐわぁ、まさかこん中で一番のボンクラにうちがやられるなんて思わんかったわ。

 しかし七つの宝石を集めても最後には後悔することになるだろう……」



 その言葉を最後にジャルフレッドの体は塵となって消えた。



「ちょっと待て、一番のボンクラはメレルだろ」



 ガルスはジャルフレッドの言葉を前半しか聞いていなかった。



「じゃがメレルは何もしておらんかったし、地下五階での出来事だけならガルスが一番のボンクラに見えても仕方あるまい」



 今度はガルスの心にクリーンヒット。



「……ああそうですよ。

 どうせ俺なんてボンクラですよ。

 高校生の頃は成績も悪くてボンクラーズのリーダーをやってましたよーだ」



 すっかり落ち込んでのの字を書き始めるガルス。



「あーもう可愛いやつじゃ。わっちが慰めちゃろう」



「ヒイロ様ー!」



「じゃがオシオキはちゃんとするぞ」



 ヒイロはちゃんと覚えていた。



「とりあえずこれで宝石も二つですね。

 あとヒイロ様の服もボス戦の間に縫製しておきました」



「あ、メレルだけ楽してずりーぞ」



「メレルは針仕事の才能があるんじゃな。

 どんなのじゃ?」


「じゃじゃーん。

 うちの会社でも売れ筋の『ゲテモノメイド服』シリーズを参考に作りましたー!

 ヒイロ様にはきっと似合いますよ♪」



 なんともメレルらしい服だこと。



「で、まさか俺の服だけ作ってねーとかないよな?」



「心配しなくてもガルスの服もちゃんと作ってあるって。はい」


 そう言って取り出したのは、



「デッ、デビルかっけえ!」 ジャージだった。



「デザイン考えるの面倒だからかなり簡素にしたけどね」



 胸にはPUNYAプーニャのロゴ入り。



 こうして二つめの宝石も無事に手に入れた。


 しかしジャルフレッドの最後に残した言葉の意味は一体……





おまけ


ヒイロ「ところでメレル。服の材料はどこにあったんじゃ?」


ガルス「あ、それは俺も気になってたんだ」


メレル「それはまず、僕の『分裂』能力を使い、僕を増やします」


ヒイロ&ガルス「ふむふむ」


メレル「で、僕のオリジナル魔法『ソイレント』というのを使うのですよ」


ガルス「なんか嫌な予感が……」


メレル「で、分裂した僕をグチャグチャにして生地を作ればあとは縫うだけ♪」


ヒイロ「……聞くんじゃなかった」


メレルの両親もオリジナル魔法『ソイレント』を使えるのでこの方法を用いた服を売って大儲けしたそうな。

 そういやジンの仲間に格闘家とか武道家を入れてなかったな。いっそブドウ農家でも出そうかな。私は「魔界戦記ディスガイア」では戦士ばかり育てて格闘家はあまり育てなかったです。

やはり戦士は一番最初に作るから愛着が湧くんですよ。2では重戦士と女忍者を。3では呪術師が良かったな~。

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