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第4話:魔王忍軍十二頭領現る!

今日はここまで、続きは明日。でももう少しだけ……

「まったくアンタは最高の相棒だぜ」



「いや、それを言うなら某もジン殿のような方には会ったことがない」


 二人は食事のあとに軽い手合わせをしたのだがお互いに予想以上に強かったため拳が交わる度に打ち解けあった結果、友となった。


 そして現在夜の酒場に繰り出して杯を酌み交わしているのだ。


 ちなみにヒナは酒に弱いので早々に酔いつぶれて床で寝ている。



「しかしタイツァー、アンタやっぱり強いんだな。

 俺と互角に闘える奴なんて世界中探してもそんなにいないぜ」



 空になった杯に再び酒を注いでいく。



「某も驚きだ。

 今回はお互いに腕試しだったから素手での勝負だったが、まさか某が負けるとはな」



 勝負の結果はタイツァー負けだった。


 その結果にタイツァーは驚きつつも世界の広さに感心しているようだ。



「では二人の、おっとヒナも入れて三人の出会いを祝して」



「「かんぱー「食事中失礼」……誰だ」」



 二人は酒場の入り口を見ると全身をショッキングピンクの忍装束に身を包んだ虹色のアフロヘアーの男が入ってきた。



「ん~ふふふ♪

 ダーイチ王国の英雄ジン・コーシュとニカンド帝国の英雄タイツァー・ジュセシだな。

 ミーは魔王忍軍十二頭領の一人、爆弾魔のベル・P・レインだ。ここら一帯と一緒に吹っ飛んでくれYA」


 そう言うとベルは背中から大量の爆弾を出して投げつけてきた。


が爆弾はドッガーン……とは言わず、爆弾はそのまま地面に落ちた。



「ふぃ~、一瞬で10個の爆弾の導火線を全て切るとは我ながらすげぇな」



「ジン殿の腕なら容易いでしょう。

 それよりジン殿、ここはこの国の騎士の某に任せては貰えぬだろうか」



 そう言うとタイツァーは背中の大剣を右手だけで引き抜き構える。


「ん~?

 ミーは二人同時でもいいんだYO。

 なんてったってミーは魔王忍軍十二頭領の中で一番素早さに自信があるんだからね」



「いやタイツァーがいいなら俺は闘わねえよ」



 ジンは近くにあった椅子に座り観戦に徹する。


 そしてベルとタイツァーは一気に距離を詰め、まず最初にタイツァーが切りかかった。



「せっかくですし冥土の土産に教えてあげるYO。

 ミーはこの素早さにより任務達成率100%のエリートなんだYO。

 この任務が終われば休暇を貰い、実家に帰って幼なじみと結婚予定でね。

 早めに切り上げさせてもらうよ」



 ベルは楽しそうにそう言うと背中からさっきまでの爆弾の3倍はあるでかい爆弾を取り出し。



「奥義ベル大華輪!シネェー」投げた。



「今日の某は絶好調。

 某はつえぇ、アイツはよえぇ」



 さらに剣速を上げ、爆弾を塵一つ残らないほど切り刻んだ。



「ば、馬鹿な……こんな事があるものか。

 ミーは魔王忍軍十二頭領の一人たんだぞ。

 エリートなんだ……」



 自身の最大の攻撃を打ち消されベルは呆然となる。



「ミーは今までこのやり方で任務を達成してきたんだ。

 信じない……信じないぞぉー!」



 そして闇雲に飛びかかり。


「悪運尽きたな」



 タイツァーによって17個の肉片へと変わった。




~場所は変わって魔王軍本拠地、魔王城の一室~


「ベルはやられたみたいだな」


「あぁ、アイツは十二頭領の中では一番の格下だからな」


「では次に行くのはメレルールとガルフィースのコンビでどうだ?」


「アイツ等ならきっと勇者を倒せるだろう」



 そうして部屋は再び元の静けさを取り戻す。



爆発は男のロマン!

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