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第9話 野間係長のお祓い

夜になり、上野間部長たちは霊園の入り口に向かう。するとこの前の車が止まっている。車には運転席に男と助手席に女がいる。相勤の警察官が言う。

「やっぱり、女がいるぞ。」「本当だ。」「に、逃げてください。怨霊ですよ。」

「オカルト係だから何とかできるでしょ。」「私は見ることしかできないですよ。」

「本当に見るだけかー」「はい、野間係長に助けを求めましょう。」

見るだけなんて役立たずだろ。なぜ、オカルト係にいるのだ。

富貴巡査はスマホで野間係長に電話をする。

「係長助けてくださいよ~」「富貴巡査、また霊に憑りつかれたの。」

「違います。怨霊が出たのです。」「そんなの放っておきなさい。」

「上野間部長がいますし。」「ああ、あの偉そうな名前の人ね。」

富貴巡査は上野間部長に言う。

「見なかったことにして逃げましょう。」「彼は怨霊といるのだぞ。何とかしないと市民を守れないだろう。」

「そんなー」「上野間部長、怨霊の相手をするのですか。僕は嫌ですよ。」

富貴巡査と相勤の警察官は拒否する。

「それでも警察官か。怨霊が怖くて勤まるか。」「上野間部長は怨霊が怖くないのですか。」

「怖いに決まっている。」「じゃあ、どうするのですか。」

「富貴巡査に通訳を頼もうと思う。」「「通訳?」」

「怨霊と話をして解決する。」

とんでもない考えに富貴巡査が叫ぶ。

「そんなことできませんよ。」「霊が見えるのならば話せるだろ。」

「試したことありません。」「試しに行くぞ。」

上野間部長はパトカーを降りると、いやがる富貴巡査を引きずりおろして、手を引いて怨霊の乗る車に近づいていく。

「イヤーやめてー、セクハラですよ。」「何を言っている。これは仕事だ。」

車に近づくと上野間部長には怨霊の姿が見えない。運転席にいる男が言う。

「あれ、この前のおまわりさんですね。どうしたのですか。」「助手席に怨霊が乗っているのだ。説得して降りてもらうよ。」

「何を言っている。俺1人だけだぞ。」「富貴巡査まだいるか。」

「はい、います。お疲れ様です。男の人をにらんでいます。」「でたらめを言うな。何を企んでいる。」

上野間部長は男を無視して富貴巡査に言う。

「通訳してくれ。私は警察官です。わかりますか。」「なんですかそれ。」

「通訳しろ。」「私たちは警察官です。わかりますか。」

怨霊が富貴巡査を見る。

(うせろ)

「うせろと言っています。」「そうか、ならば、なぜここにいるのですか。」

「祟られますよ。やめましょうよ。」「さっさとやれ。」

「なぜここにいるのですか。」

(この男を祟り殺すためさ。)

「男の人を祟り殺すと言っています。」「そうか、運転手さん、心当たりはありますか。」

やり取りを見ていた男は、やや取り乱していう。

「何を言う。俺は関係ないぞ。」「怨霊があなたを祟り殺すと言っています。」

「怨霊なんて見えない。いないぞ。」「女の人で歳は20代、黒髪のボブヘア、ピンクのワンピース。」

上野間部長が怨霊の特徴を言うと男は明らかに顔色が青くなる。上野間部長はたたみかける。

「怨霊は3人の警察官が見ています。そして、あなたを殺すと言っている。」「やめてくれ。俺は悪くないんだ。」

「話していただければ、なんとかしますよ。」「本当か死にたくない。全部話すから助けてくれ。」

「わかりました。M警察署でお話を聞きます。」

上野間部長は男をパトカーに乗せて走り出す。そして富貴巡査に聞く。

「怨霊はどうした。」「男についてきています。」「そんなー、何とかしてくれ。」

「大丈夫だ。M警察署には霊の専門家がいる。」「頼むぞ、約束だからな。」

M警察署刑事課で男は刑事に事情聴取される。男は浮気相手に脅されて追い込まれ、浮気相手を殺して山中に遺体を埋めたことを暴露する。

 男は刑事に言う。

 「すべて話したから怨霊を何とかしてくれ。」「ああ怨霊か、今専門家が来るから。」

刑事は部屋を出ると仲間に言う。

 「すべて話してくれたよ。怨霊を信じるとは信心深いな。」「どうも上野間部長たちも見たらしいぞ。」

 「とにかく、後はオカルト係の仕事だ。」「たまには役に立つな。」

部屋に野間係長が入ってくる。

 「お祓いには松竹梅と3コースありますが・・・」「一番効果あるコースをお願いするから、早くしてくれ。」

野間係長は男から高額の代金をせしめて怨霊を祓う。男にはすでに死の呪いがかかっていたが野間係長は黙っていた。

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