第48話 吸血鬼への文句
美浜部長は女に事情聴取する。女は美浜部長に苛立ちを見せながらも話に応じる。女性は帰宅途中の会社員とわかる。男は透き通った青い目の美男子で歳は20歳代半ばに見えたという。
そこに刑事と救護隊員、さらに野間係長が到着する。救護隊は女が男に首をかまれて、血を吸われたと聞いて感染症の疑いがあるため病院に搬送することになる。
刑事が女から事情を聞こうとすると野間係長が割り込む。
「野間係長、これは捜査本部のやまです。なぜ、割り込むのだ。」「これは、オカルト係の仕事です。引っ込んでいなさい。」
野間係長と刑事は一触即発の状態に陥る。救護隊は彼らを無視して、女を病院に搬送する。美浜部長がM警察署に戻ると署長が出迎える。
「美浜君、ご苦労だった。二人目の死者を出さずにすんだよ。」「いえ、取り逃がしてしまいました。」
「人命が優先だ。仕方のないことだよ。」「吸血鬼はいると思いますか。」
「いるわけないだろ。」「私もそう思っていました。しかし、犯人を見た時、吸血鬼と思ってしまったのです。」
「疲れているんだ。休みたまえ。」「・・・・・」
やはり、オカルト係以外、吸血鬼のことは誰も信じていない。
野間係長はM警察署に戻ってきたがかなり機嫌が悪い。美浜部長は刑事との喧嘩が原因だと思って言う。
「刑事は捜査本部を立ち上げて調べているのですから仕方ありませんよ。」「刑事のそうだけど、吸血鬼よ。」
「吸血鬼ですか。」「そうよ。今夜襲われた女、32歳よ。なぜ、私を襲わないの。30歳前よ。美貌もスタイルも負けていないわ。おかしいのではないかしら。」
美浜部長は、性格が悪いと言いたいが絶対に切れるので言葉にはしない。




