第4話 駐在さんの回想4
野間係長は当然のように言う。
「悪霊退治は警察の責務ですわ。」
さっき、悪霊の世話になっただろ。退治するの。大体、警察の仕事に悪霊退治なんかないぞ。
「奥様、今から悪霊退治をします。松、竹、梅、どちらのコースにしますか。」
メニューを取り出したよ。金をとるつもりかー
「野間係長、有料なのですか。」「当たり前でしょ。命がけの仕事なのだから。」
ご婦人が質問する。
「結構な値段ですけど、松、竹、梅でどう違うのかい。」「持続効果の違いです。松で1年、竹で6か月、、梅で1か月です。」
「まるで虫よけだね。」「どのコースにしますか。」「松でお願いします。」
おいおい本当にいいのか。代金受け取っちやったよー
野間係長は手を合わせて、何か呪文のような言葉を唱えてお祓いを終える。俺は見なかったことにする。だが、野間の暴走は止まらない。
「こちらはオプションの護符です。」「どうしようかね。お祓いにお金を使ってしまったから。」
「この護符は、満天A県警ショップで販売していますからいつでも買えますよ。」
満天A県警ショップだってーーーネットショップがあるのか。俺はスマホで検索する。するとあった。護符だけでない破魔矢などもある。
これはいけない。だめだ。俺の正義が許さない。俺は野間係長の言動と満天A県警ショップの調査結果を本部に告発した。
そして、俺は突然、日間田島駐在所に異動させられた。今でもオカルト係はM警察署にはびこっている。満天A県警ショップはA県警察の公認ショップになっていた。




