第23話 署長はオカルト係を嫌っている
M警察署署長は、オカルト係野間係長を署長室に呼ぶ。
「最近、ショッピングモールがオープンしたことは知っているだろうな。」「迷惑ですよね。人が集まって警察の仕事が増えますから。消してしまいましょうか。」
「何を言っておる。M警察署の管内が発展するんだ。いいことではないか。」「でも、万引きとか盗撮とか発生していますよ。」
「それを言ったらおしまいだろ。」「では、何のために呼んだのですか。」
「ショッピングモールの地下駐車場のF区画で足をケガする人が続出している。店側はF区画を閉鎖した。」「でしたら解決していますね。」
「そうじゃない。本部からオカルト係を動員して解決するように指示が来た。」「分かりました。閉店に追い込みます。」
「解決しろと言っているだろ。」「ショッピングモールが消えれば署長の悩みが消えると思いました。」
俺の悩みはオカルト係が消えればなくなるのだがなー
「野間君、穏便に解決するのだぞ。」「はっ。ご期待に副えるように努力します。」
俺は期待なんかしていない。お前たちが何をしでかすか心配なんだ。
野間係長が退室する。血圧値が危険域に達していた署長の血圧は下がり始める。
野間係長がオカルト係に戻って来る。富貴巡査が野間係長に言う。
「この前、N交番の件で活躍したから褒められましたか。そんなことあるわけないでしょ。署長はオカルト係を嫌っているのよ。」「好き嫌いは良くないと思います。」
「富貴巡査、ショッピングモールの地下駐車場のF区画の件は知っている。」「はい、被害者が足を傷つけられたと言っているのですけど防犯ビデオには何も映っていなかったのですよね。」
「そう、かまいたちかしら。」「係長、地下駐車場で風は起きていないからかまいたちではありません。私が富貴巡査と捜査しましょう。」
半田部長が富貴巡査の肩を抱きながら言うと富貴巡査は半田係長に肘鉄をくらわす。
「半田部長、セクハラですよ。」「やれやれ、嫌がるのは君くらいだよ。」
見ていた刑事課員たちがガッツポーズをする。富貴巡査には見えていた半田部長の周りには多くの女の生霊がいるが半田部長が陰陽師のため憑りつけずにいるのだ。
何人もの女性を泣かせているに違いない。




