第22話 巨大ショッピングモール
M警察署の管轄に巨大ショッピングモールがオープンする。ショッピングモールには近郊からの客だけでなく、遠方からも客が訪れている。
当然、広大な駐車場がいくつも造られている。その中の一つ地下駐車場もA区画からK区画まである巨大なもので迷路のようになっている。
問題はオープン初日から起きていた。地下駐車場のF区画で客の足をキズつけられる被害が発生する。ケガは皮膚を5センチほど切られて血がにじむ程度だ。
何人かの客は店に申し出ているが、ほとんどの客は何かに掠ったのだろうと気に留めていなかった。それも、誰もキスつけた犯人を見ていないのだ。
申し出た客は店に言う。
「確かに何かに傷つけられたのは間違いない。防犯カメラを見せてくれ。」
店側も客に防犯上、記録された映像を見せるわけにはいかない。このため警察に連絡する。通報で呼ばれた警察官は防犯カメラの映像を確認する。
問題の客が車を駐車して降車する映像を確認する。そして、客に答える。
「防犯カメラには何も映っていませんでしたよ。」「そんなはずはない。確かに何かに傷つけられたのだ。」
「私たちは確認しました。信用してください。」「あんたら、店とグルなんじゃないか。」
「信用できないのなら、弁護士を雇われてはどうですか。」「弁護士代は誰が払うんだ。」
客は怒って帰って行く。警察官は駐車場のF区画の防犯カメラを増やすか警備員を増やすように進言する。
翌日も地下駐車場のF区画では、被害が発生する。再び警察官が来て防犯カメラの映像を確認するが結果は同じだ。
その後も被害は続き、ショッピングモールは地下駐車場のF区画を閉鎖して、本社から手をまわしてA県警察本部に依頼する。
M警察署署長は本部からの指示に対して冷や汗を流す。
「オカルト係を動員して解決したまえ。」
何てむごい指示だ。あのオカルト係を動かせだと誰が責任をとるんだ。署長は頭を抱える。




