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第18話 メタボと血糖値

 野間係長が署長室に呼び出される。

 「何か御用でしょうか。忙しいのですが。」

ウソをつけ、だらだらしているだけだろうが

 「忙しいところ済まないが、T警察署N交番の心霊現象を何とかしてほいしい。」「何とかといいますと霊が見えるようにしろと・・・」

 「そうではない。心霊現象を起きなくして欲しい。」「忙しいのですが。」

 「優先事項だ。いいね。」「まあ、何とかしましょう。」

署長はイラッと来る感情を抑える。野田係長が部屋を出ていく。

 何なんだ。あいつの態度は、だが前の署長からの引継ぎでオカルト係に手を出すとひどい目に遭うと引き継がれている。

 確か前の署長は両耳がなかったよな。耳なし芳一か。


 野間係長は席に戻るとうつ伏してやる気なさそうに言う。

 「だるいわね。メタボ部長と富貴巡査、T警察署N交番へ行って霊を連れて来て。」「私はメタボではありません。成岩(ならわ)です。」

成岩部長が腹を揺らしながら抗議する。他の刑事課員が小声で言う。

 「メタボ部長が何か言っているぞ。」

富貴巡査が野間係長に言う。

 「どうやって、霊を連れてくるんですか。」「メタボ部長、憑依体質でしょ。それに富貴も憑かれやすいからちょうどいいわ。」

 「良くありません。」「霊が憑依したら血糖値が上がるでしょ。嫌ですよ。」

霊は糖質かー、こら笑いをこらえろ。メタボが切れるぞ。

 「霊を連れてきたら、から揚げおごるわ。」「やりましょう。」「成岩部長、減量中ですよね。」

 「から揚げは0カロリーです。」「嘘つき。」

刑事課員が二人、床でのたうち回る。成岩部長は刑事課員に気がつき文句を言う。

 「なんで笑っているんですか。」「いやー、すまん。悪気はないんだ。」

 「では、謝ってください。」

成岩部長の腹がぷるるんとはねる。

 「わーははははは」

刑事課員二人は涙を流す。野間係長が成岩部長に指示する。

 「さっさと行ってきなさい。」「しかし、血糖値が・・・・」

 「痩せればいいでしょ。メタボ部長、怒りますよ。」「分かりました。」

成岩部長は富貴巡査といやいやN交番へ向かう。


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