第11話 臨時収入
刑事課長が野間係長に声をかける。
「野間係長どうした。まさか、出かけるのか。」「応援要請がありましたので現場に行ってきます。」
「応援要請だってー」「はい。」
どこのバカだ。何が起こっても知らんぞー、刑事課長は頭を抱える。
野間係長と富貴巡査は捜査車で現場に向かう。そして、女性の家に入る。
「あれ、あなたは偉い名前の部長さんね。」「上野間です。」
「どういうことかしら。」「女性が裸になると幽霊が出て、裸を見るそうです。」
「それは色欲にとらわれた霊ね。私なら祓うことができますが費用がかかりますよ。」
野間係長の言葉に女性が機嫌を損ねる。
「警察がお金を取るの。おかしくない。」「事務手数料のようなものです。」
「いくらですか。」「この手の霊なら5万円ですね。」
「高いわ。」「いやならよそで、お祓いをしてください。もう少しかかると思いますよ。」
「わかりました。お願いします。」
野間係長は上野間部長を見る。
「なにか。」「鈍いわね。お祓いをするのよ。裸を見るつもり。」「あっ、失礼。」
上野間部長は外に出る。女性が裸になると男の霊が現れる。
「富貴巡査、ボディーブローよ。」「えっ、はい。」
富貴巡査は男の霊にボディーブローを放つ。男の霊は体をくの字に曲げて消えていく。
「お祓いは無事終了しました。」「今のが、お祓い?嘘くさいのだけど。」
「大丈夫です。霊は消滅しましたから。ここは霊の通り道になっていますからお札を貼っておきますね。」「はあ。」
野間係長は玄関にお札を貼る。玄関は北東を向いていた。パトカーと捜査車はM警察署に帰ってくる。地域1係長は上野間部長に言う。
「オカルト係を呼んで何をしていたのだ。」「幽霊退治です。」
「そんなものいるか。」「しかし、この前の怨霊の件もありますよ。」
「どうやって報告するんだ。」「お任せします。」
地域1係長は頭を抱える。刑事課では、帰ってきた野間係長に刑事課長が声をかける。
「何も問題ないよな。」「はい。5万円の収入がありました。」
「わあああぁぁぁー、もう嫌だー」
刑事課員が刑事課長をなだめる。野間係長は富貴巡査に言う。
「臨時収入があったから飲みに行きましょう。」「いいのですか。」
オカルト係は今日も我が道を行く。




