第10話 要請、オカルト係
M警察署の受付に女性から電話がかかってくる。
「M警察署です。事故ですか事件ですか。」「あの裸を見られるのです。」
「のぞきですか。」「いえ、堂々と見られてしまうのです。」
「犯人は家に侵入してきたのですね。」「はいそうです。」
「犯人は、まだ家にいますか。」「私が裸になると出てきます。」
「盗撮されているのですね。今から警察官を向かわせますから住所と電話番号をお願いします。」
受付の警察官は地域課に連絡して対応を依頼する。地域1係の係長はパトカーの上野間部長に指令を出す。
相勤の警察官が上野間部長に言う。
「裸になると家の中に出てくるなんて、おかしな話ですね。」「話をよく聞く必要があるな。」
上野間部長たちは女性の家に着く。女性の家は独身用のワンルームアパートの2階だった。上野間部長たちは女性に質問する。
「犯人はどこから入ってくるのですか。」「入ってくるというより突然現れるのです。」
「そんなこと人にできますかねえ。」「人ではありません。幽霊です。」
相勤の警察官が家から出ようとする。
「どこへ行く。」「ちょっとこういう話は・・・」
「そうだな。顔色が悪いなパトカーで待機していてくれ。」「すみません。」
相勤の警察官はパトカーの中で愚痴る。
「怨霊の次は幽霊ののぞきかよ。勘弁してくれよ。」
上野間部長は女性から話を聞き終えると無線で通話する。
「こちら上野間、犯人は人にあらず、オカルト係の出向を願う。」「り、了解。」
地域1係長はあきれる。上野間部長は何をやっているのだ。寄りにもよってオカルト係なんて何が起こっても知らないぞ。
「上野間部長がオカルト係の応援を要請しています。出向願いますか。」「わかりました。」
富貴巡査は電話を受けると野間係長に言う。
「現場からの応援要請です。」「それは珍しいわね。奥田部長、富貴巡査、行くわよ。」
「私のサイコキネシスの出番ですかね。」「奥田部長、サイコキネシスを使ったらダメですよ。」
「富貴、私に意見するのか、私の力を見せてやる。」
富貴巡査のスカートが浮き上がる。
「やめてください。セクハラ魔人。」「私はM警察署の東丈だぞ。セクハラ魔人などではない。」
スカートがさらに浮き上がる。富貴巡査がきれる。強烈なボディーブローが奥田部長の腹に炸裂する。野間係長が富貴巡査に言う。
「ナイス。いいわよ。」「はい。」
奥田部長は床で痙攣している。野間係長は奥田部長を置いて行くことにする。




