表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モノクロームに愛された者たちへ  作者: ヤナギ ショーキ
38/54

約束と贖罪

「本当にありがとう……。なんてお礼をしたらいいか……」


 頭を垂れようとしたその瞬間、悪魔は「いや、いいんだ」と言って私の行動を制止させました。


「本当に頭を下げなきゃいけないのは、俺の方だ」


「今まで散々、お前には強く当たってきちまったからな……」


「すまなかった……」


 悪魔の声には、お父さんのような、反省や後悔、深い謝罪の意が込められているのでした。


「……もういいの」


「それは過ぎたことだし、なにより、ナツはこうして無事だから……」


「……そうか」


「お前も、あいつと同じで優しいんだな……」


「……ありがとう」


 それは、彼の魂の深い位置に存在している真実を表しているのでした。


「これでようやく、お前との約束を果たせた……」


 悪魔の言葉は遠くの星々に向けて放たれ、まるで別の世界にまで届いているかのようでした。


「なぁ、見ているか? 翔」


 悪魔は過去の苦悩から解き放たれ、悪魔の内に宿る希望と未来への誓いがようやく実現されたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ