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モノクロームに愛された者たちへ  作者: ヤナギ ショーキ
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予言

 真理の小説に没入すると、現実とフィクションの境界が不思議なほど曖昧になる。


 登場人物のモチーフは、僕。


 そのことには特に問題も感じない。


 だけど、真理の小説を読んでいると、たびたび予言めいた文章が現れる。


 まるで、これから起こすべき、起こるべき未来を暗示しているかのように。


 僕は小説家じゃないし、感性も特別優れているわけでもないから、真理が何を目指しているのか、どんな結末を求めているのかも、理解することはできない。


 利益か? 名誉か? ノーベル平和賞か?


 ……たぶんだけど、真理は、それ以上の何かを追求しようとしている。


 小説を創っていく先に、真理は何を見出そうとしているのか。


 その答えは、真理にしか分からない。


 追記:これを機に、ポルトガル語とブラジル文学を本気で学ぼうと思う。

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