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モノクロームに愛された者たちへ  作者: ヤナギ ショーキ
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愚かな自尊心、不毛な嘘

 実際のところ、新しい交際相手など存在していなかった。


『他の男性の存在を匂わせれば、彼から何かしらの連絡があるだろう』


 その願望から、私は踏み込んでしまったのだ。


 振ったことを悔いさせようと、必死になって彼の気を引こうとした。


 だが、結果は残酷なものだった。


 私は愚かだった。


 私の行動はすべて逆効果となり、その現実が私を飲み込んでいく。


 私の馬鹿げた行動に、呆然とするしかない。


 彼を後悔させようと、忘れてはいけない大切な出来事までも意図的に抹消してしまったことが、今さらながら冷たい現実となって胸に刺さる。


 一夜の計算違いが、心に深い傷を刻み込み、その中に絶望が滲む。


 彼を引き寄せようとした結果、逆に自分を孤立させてしまっていたことに気づいた瞬間、深淵に引きずり込まれるような感覚が広がった。


 後悔しても、もう手遅れなのだ。


 今はただ、この絶望に呑まれ、彼に対して謝罪の念を示すしかなかった。


 ─────────────────────


 Santíssimo Senhor, eu me curvo diante de Ti como um pecador.


 Estou cheio de erros e sinto um profundo sentimento de arrependimento.


 Por favor, salve a vida dele.


 Por favor por favor.


 Por favor por favor……


 ─────────────────────


 Ainda não consigo ver Deus.

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