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君で溺死する  作者: 新規四季
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ある日ふと思った。処女である事と、その言葉を。

そう思ったのは今年で17になる、一条那月いちじょうなつきだ。


那月には恋愛経験は無い。誰かを一定以上好きになったことがない。こういう事は本人が意識的に、暗示をするかのようには相手を思わなければ恋心というのは生まれないと結論づけてしまったからである。


話は戻る。那月は考えた。性行為とは子どもを育くむ為に必要な事であるが、大っぴらに話すことでも無い。

そこに違和感を感じた。


何がそう思わせるのか。


ぼーっとしていると未だ答えの出ない問答を1人でしている。


多分、夏真っ盛りで夜ですら茹だるような熱さに脳みそも溶けてしまったに違いない。


勉強机の付属品の椅子の背もたれに限界まで仰け反って天井をみる。


このポーズにももちろん意味は無い。

普段からこんなことを考えている訳では無い。


扇風機からぬるい風を浴びながら今日のことを思い出した。


分かってる。


こんな正直どうでもいい様な事を考えているのも今日の事があったからだ。

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