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罪深い花は穢れを放つ
初めて小説を書いてみました。
至らないところが多々ありますが読んでくださったら嬉しいです。
勢いで書いてるので矛盾してる点もありますが楽しく書いています。
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生温い夜風が記憶を呼び覚ます。
体温が変化し私の心に歪な感情を思い出せる。
あれは遠い夏の日の記憶
うんざりするほど熱い気温のなかぼんやりする頭を目覚めさせるように自転車を加速させる、普段なら寄りもしない神社に寄ってみようと部活帰りの汗臭い制服を見に纏いながら近所の古びた神社に向かった。
自転車を止めて中に入る。
さっきまでのむせ返るような暑さとは打って変わってひんやりとした空気が体に滲みる。
木々がざわめき祠の近くの古池が揺れるのを感じる。
ふと後ろを振り返るとさっきまで聞こえていた車の音や人の声がまったく聞こえない。
取り残されたような気持ちになった。
だけど私の足は止まらない前に前に進む目的をもったように勝手に足が進む。
5円玉を投げ入れ当たり障りのないつまらない願いを唱えた。
後ろを振り向くとまた同じ日常が流れている。
私は清々しい気持ちになり神社を後にし家に帰った。