決着
「君も覚醒を手に入れるとは…やはり私の見込んだ通りです!」
進藤宗一は『神』を操りながら、糸で攻撃を繰り出した。俺は覚醒によって『封印』が進化して出来た『拒絶』によって全ての攻撃を無効化した。
「今ので無傷とは………化け物ですねぇ…だけど、次の攻撃で君をまたあの世に逝かせてあげます!!」
進藤と『神』の魔力が一点に集まり、高密度なエネルギー弾となり俺の方に飛んできた。『平行世界』が進化して出来た『煉獄』によってその攻撃を吸収し、撃ち返した。進藤宗一の顔が真っ青になり怯えていた。
「殺される覚悟は出来たか?」
「ちょっと待って下さい!私と手を組みませんか?そしたらこの世界全てを手に入れられますよ!」
「世界なんて興味ない。ただ仲間を…平穏な日々を守れれば俺は満足だ」
「今、私を殺せばこの『神』も一緒に死にますよ!」
「そんなことにはならない。俺には新しい力があるからな」
『命ノ支配者』によって進藤宗一の命を吸い取り、進藤宗一の気配は消えた。
『神』は意識を取り戻し、戦闘中の配下を収めていた。
「助かったよ。ありがとう、昭。この世界を治めるべきなのは僕じゃなくて君だな」
「いや、お前が治めておいてくれ。大切な仲間を死なせてしまった俺にその資格は無い」
「じゃあ、お前はこれからどうするんだ」
「俺は世界を渡り歩いてくる。そして、困っている人を助けるんだ」
「1人で行くのか?」
「仲間が老いて死んで行くのを間近で見るのは辛いからな」
「そうか……。頑張れよ」
「言われなくても」




