耐久戦
日が落ちたと共に空気が変わった。それと同時に新たな魔物がこの世に産み落とされた。
「いくぞ!!」
龍太の一声で戦いが始まった。
深夜の一時を過ぎるまでは、順調だった。犠牲者は、誰も出ず、誰もが油断していた。本当の地獄は、これからだというのに。
それらは、突然現れた。その三体の魔物は、普通の魔物の二倍の大きさで、尚且つ予想外の強さだった。外にいたチームは、混乱状態に陥り、数人が死んでしまったようだった。ついに、そいつらは、俺たちのチームに襲いかかろうとしていた。(伸介は、スキルを使い続けていて、もう戦えないだろう…後衛の3人も、おそらく戦えない…)
「龍太!!お前が外のみんなを校舎内に避難させろ!!」
「わかった!!だが、絶対死ぬなよ!!」
そういい、龍太はまわりの人を助け始めた。
そうして、1対3の絶対絶滅の状態の、孤独な戦いが始まった。
炎の魔法をただぶつけるだけでは、威力が足りない…だが、まだ試してないことがある。この炎の温度を高めて高めてプラズマ状態にする。やって見ると案外簡単だな。そして、スキル「鬼神」の身体強化を使って、プラズマの剣とプラズマの玉を使い、一気に決着をつけるか。
「発動「鬼神」!!」
「鬼神」を発動させたとたん、俺の身体に異変が起きた。髪の毛が所々白髪になり、黒い痣が身体中に広がった。これが何を意味するのか解らなかったが、今は、魔物を倒す事に集中した。
今回現れた三体の魔物は、スライム、ゴブリン、オークの強化バージョンだった。まず、スライムを、プラズマの玉で溶かした。オークは、盾を持っていたが、プラズマの剣を大きくし、盾ごと切断。ゴブリンは、強化された身体能力で殴り飛ばした。戦いは、終わったが「鬼神」発動によっての疲労によって、日が登り始めるのを見ながら、気を失った。