『神』
それは突然起こった。相手の大量の気配がいきなり現れたのである。しかも国会の真上だった。それに気付いた俺達は、すぐさま一番高い場所に登った。
「なんで空中から気配がするんだ?」
「相手のスキルかな?上空から総攻撃されたら厄介だ」
3人で警戒状態を維持しているとテレパシーのような物で話しかけてきた。
「はじめまして。あなた達3人がこの国の代表かな?とりあえず中に入ってくれない?」
いきなり目の前に階段が現れ、登った先には空中に浮いた城があった。俺たちが城の扉の前に着くと自動的に開いた。そこには玉座に座った少年とその取り巻きが数人いた。
「おまえらが脅迫状を送ってきた犯人か?」
「そんな敵意向けないでよ。ここを守るためにしたことなんだから」
「はぁ!?」
「そのことを説明するために僕の話を聞いてくれないか?」
「聞くわけねぇだろ!!」
「いや…煉!一度聞いてみよう」
「ありがとう。さっそく事情を説明するね」
「今、世界はまとまりを失っている。それはこの世界にリーダーがいないからだ。誰かがリーダーにならなきゃ行けない。つまりは王もしくは神に…だから、僕がなってあげるんだ」
「お前じゃなくてもいいだろ」
「いや、そこで僕のスキル『神』が関係する。『神』は仲間に力を与え、信仰心を芽生えさせる。だから、僕にしかできないんだ。ちなみにそこにいる10人は信者の中でも強い人たちだよ」
「この人が言うことも一理ある。どうする?煉、昭」
「1つだけ約束してくれるなら、この人に協力しよう」
「何を約束すればいいのかな?」
「人を傷つけるような事はするなよ」
「当たり前だよ。だって僕は皆のことを守る『神』だもん」
「じゃあ、ここのみんなにどうするかの判断を委ねよう」
そうしてこの場が丸く収まり始めた時、どこからか声が聞こえてきた。
『つまらないな~。これまで以上の戦争が見れると思ったのに』
「誰だ!!」
「この声聞いたことがある…でも、死んだはずじゃ…」
「昭!誰なんだ?」
「この声は…『進藤宗一』だ…。俺がここを守るために殺したはずの…」
『覚えててくれたんですか~。嬉しいですね~』
そう言いながら俺たちの前に糸が集まり、『神』を捉えた。
「おい!!!何のつもりだ!!」
『私が面白くしてあげますよ』
「僕を操れると思ってるの?」
『簡単ですね。まだ私達の領域に達していないですから。私に対抗できるのはそこの昭さんぐらいですかねぇ』
「!?身体の自由が聞かない!」
『あはははは!楽しい戦争の始まりです!」
その瞬間、俺達三人は城から吹き飛ばされた。俺は、煉と逸輝を掴み、餓者髑髏で作った羽で飛んだ!
「大丈夫?二人とも」
「俺達は大丈夫だが、城は持ってかれたな…」
「早く今の事態を総理に伝えよう。戦争が始まる…」




