不穏な手紙
ある日総理大臣から呼び出された。
「なんですか?急に用って?」
「それがな…こんなものがここに置いてあったんだ」
「これって……脅迫状みたいなものですね」
総理大臣の手に握られてた紙には、支配下に入れば襲わないでやると書いてあった。
「で、どうするんですか?」
「ここが目指してるのは平等社会だからな。出来ることなら戦いたくないんだか…やむを得ないだろう」
「ちなみに相手ってどんな奴らか知ってますか?」
「それがわからんのだよ。手掛かりはこの紙一枚だけだからな」
「じゃあ、俺も警備に参加します。俺が教えてた3人はもう十分に戦えますから、俺の指導はもう必要ないはずです」
「それはありがたい。頼んだぞ。出来るだけ被害は少なくしたいからな」
「それなら少数先鋭で戦う方がよさそうですね。煉と逸輝に声をかけときます」
「でも、それじゃあ少し危険すぎやしないか?敵の戦力がわからないし」
「わからないからこそ、そっちの方がいいんですよ。煉と逸樹だったら大抵のことは対応できますから」
「お前がそう言うならそれでいいが…くれぐれも無理だけはしないでくれよ。お前らは貴重な戦力だからな」
「わかってますよ。じゃあ、2人と打ち合わせに行ってきます」
「頼んだぞ」
「久しぶり、2人とも。元気にしてたか?」
「久しぶりって…三日前手合わせしただろ」
「で、僕たちに用ってなに?」
煉達に今回の事件について事細かに話した。そして俺達の仕事を伝えると、すぐさま仕事に取りかかった。基本的には、俺が広範囲に注意しつつ、二人が交代で周りを観察する。俺は、疲れることも眠くなることも腹が減ることもないので、交代をする必要がないため二十四時間ずっと警戒状態を保てるのだ。
それを何日も繰り返し続けていても、相手に動きは無く、ただのいたずらだったのだろうと考え始めていた。
これからは一週間に1、2話出せたらいいと思っていますが、遅くなってしまうかもしれません。気長にお待ちください




