教え子(4)
翌日、また4人で集まった。今日は魔物の少ない野原にいた。
「今日は3人で俺を倒してみろ」
人と戦う事もあるため、対人の戦いを学ばせる事が目的だった。ちなみに今回俺が使うのは炎のみにしていた。
「本気で戦っていいんですか?」
「それじゃないと練習にならないだろ」
そうして、訓練を始めた。花梨が後衛の2人を護るために俺との距離をとっていた。そして朱梨と恵里奈が容赦なく魔法を発動してくる。俺は炎で魔法を蹴散らし、花梨の剣を掴む。そして花梨から剣を取り、朱梨と恵里奈の至近距離まで移動する。恵里奈はその瞬間降参したが、朱梨は隠し持っていた警棒に腐蝕をまとわせ攻撃してきた。一撃食らったがすぐに炎で対応し降参させた。
「お疲れ様。どうだった?」
「歯が立たなかった…」
「まあ、仕方ないよ。対人戦は初めてだろうし」
「昭さんが強すぎるんです…」
「どうしたら私達は強くなれる?」
「まず、個人で戦えるぐらいの力を手に入れたらいいかもな。ということで個人訓練をするぞ!あと恵里奈は付与魔法を恵に教わってみたらどうだ?連携の幅が広くなるぞ」
それからは魔物を倒してレベル上げをして、訓練を終わらせた。
「昭さん。大丈夫でしたか?腐蝕で傷つけたとこ」
「あれはもう浄化したよ。というかあんな事も出来たのか?もう戦えるじゃん!」
「まだ百パーセントじゃないです」
それから一年程、戦争もなく訓練を続けていた。




