準備中
愛に教えてもらった炎魔法で炎を圧縮したり形を変えたりして修行(遊び)をしていたら、あっという間に夕方になってしまった。俺のチームは、炎を使ったり「獣化」で暴れまわったりするため、狭い屋内ではなく、広い外で戦う事にした。外に行くと他にも外で戦おうという数チームが準備を始めていた。
「俺たちも準備を始めようか」
龍太は、そう言うと「造形者」を使い地形を変え始めた。そこで俺は、さっき疑問に思っていた事をチームのみんなに聞いたのだ。
「なんで政府は、夜に強い魔物が出るってわかったんだ?」
伸介は、準備運動をしながら答えてくれた。
「陸軍が銃で大きめのゴブリンを倒したときに知識の書とやらを手に入れたと言っていたっす!そこに魔物について書いてあったみたいっす!」
伸介が言うには、知識の書に夜強い魔物が出ること、また魔物にはランクがあることが書いてあり、それを政府が発表したらしい。
「はやく用意してよ」
乙女にそう言われ、配置につくことにした。
まず、真ん中に回復出来る「乙女」。その周りに遠距離攻撃ができる「龍太」「愛」。一番外周を近接攻撃が出来る俺「昭」と「伸介」を配置し、円形になった。
そうして、日が暮れたのであった。