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戦う相手
「どういうことだ…こりゃあ…」
「まだ生きてる人がいるかもしれない。手分けして捜索しよう」
「わかった!」
30分探したが見つかった生存者は少女1人だった。母親が盾となって守っていたため、助かったようだ。
取りあえず「鈴蘭」で少女の怪我を直し、話を聞いた。涙ながらに教えてくれたのは衝撃的な事実だった。『大罪』と『美徳』がここで戦争をして、こんな状態になったそうた。一通り事態を話してくれたら、国会に送り届けた。そこでは総理大臣が歓迎してくれたが、「忙しいから」と言い、すぐに2人の下へ帰った。
「しかし、『大罪』だけが悪人の集まりだと思ったが、『美徳』もそうかもしれないな。」
「そうなると『美徳』とも、戦うことになりそうだね。俺は、こんな事をする『美徳』も『大罪』も許せない」
「じゃあ、そいつ等が戦ってる所を倒すか?」
「俺がそんなことをすると思うか!?」
「まあ、戦争を止めることが目標だからそれを止めればいいんじゃない?」
そうして、作戦を立て終わると明日に向けて睡眠を取ることにした。俺はこっそり起きて見守っていたが。




