最終決戦
そうしたことで、「鬼神」に変化が起こった。新しく「餓者髑髏」と「封印」を手に入れた。
「こいつは、やばいかもな~。斎藤さん倒しちゃってください」
そう言うと、獣神は昭の方に走り出した。進藤は逆方向に逃げ始めた。
「逃げようったって、そうはいかせねぇぞ!」
「餓者髑髏」を出して獣神を押さえさせ、進藤に攻撃する。
「めんどくさいですけど、戦ってあげますよ。スキルの覚醒でね」
昭にとって、とても大変な戦いになった。「餓者髑髏」を操りながら、進藤と戦う。しかも進藤の言っていた「スキルの覚醒」がどれほどの脅威なのかが、まだわかっていない。それゆえ、手探り状態なのだ。
進藤は闘いながら外に出た。それにつられて昭も出てくる。
「僕のスキルの人間や魔物などの生き物を操るだけじゃないんだよ。物だって動かせるんだ~」
そこらにあった石や、建物の残骸が昭の方にとんでくる。それとともに魔物が襲いかかる。
「そして、僕のスキルの真髄はね、操れる数。そして操る糸で攻撃する事」
進藤は、糸を剣にして襲いかかる。しかも、身体能力がさっきの非じゃない程高い。
「まさか、糸で自分を操って限界以上の力を出しているのか!?」
「そうしないと君を殺せそうにないからねぇ~」
昭は、殺す気でかからないと殺されると直感した。そうして、2人の男の本気の戦いが始まった。




