開戦
国会には一度校外学習で行ったことがあったため、平行世界を使い一瞬で着いた。まだ、攻められてはいないようだ。ここは戦力も多そうだが、食事に関する事も衣服に関する事もとても発展しているようだ。スキル「調理師」や「裁縫師」を手に入れた人がそれを極め、より質のいいものを作り出してるらしい。ここでは、魔物が溢れかえる前の時のような生活が出来そうだ。
「ここを別れて探索するか。集合場所と時間を決めれば問題ないだろう」
「賛成!!色々見て回りたい!」
「私も!!」
「朱梨は反対です…昭さんと一緒にいないと不安です…」
「じゃあ、二人組で行動だな。恵と結はどうせなら一緒に回って、親睦を深めてくれ」
「じゃあ、私も昭君と一緒に行く!」
「あっ!!私も!」
「どういう事だよ!!4人じゃ行動し辛い。かと言って、1人だと何かあったとき不安だろ。しかも、朱梨は俺が居ないとスキルが暴走しちまう。だから、このチームでいいだろ?」
「そこまで言うなら仕方ないね…」
「うん…」
悲しい雰囲気を出してきた。俺が悪いのか…?
「わかったよ。次こういう機会があったら皆で回ろう。今回はいつ戦いが始まるかわからないんだ。だから、効率を考えなきゃいけないし。」
俺がそう言うと少しは機嫌を直したようで、俺から念のため三万円を受け取り2人で走って店を見に行った。
「朱梨はどこに行きたい?」
「私は特にないかな」
「じゃあ、少し武器を見に行っていいか?この日本刀は恵のスキルの物だし、いつも多少の魔力を使わせてるだろうし」
「じゃ、行こう」
朱梨は俺の手を握り進み始めた。武器屋に入ると体格のいい男が話しかけてきた。
「いらっしゃい!どういう要件だい?」
「武器も欲しいんですけど、この町のルールも聞きたいんですけど。いいですか?」
「兄ちゃん、外から来たのか!何でも聞いてくれ!」
「この町は、日本貨幣を使っているんですか?」
「使ってるよ。剣は平均1000円、服も食事そんくらいだ。」
「お金の量が減ってても大丈夫なんですか?」
「そこが問題らしい。だから、この町の中だけでもキャッシュレスをさせると総理は言っていたよ。お金の稼ぎ方は魔物を狩ったり、おいらのように物を売ったり色々あるよ。魔物の狩った数は、戦う人の武器に聞くんだ。鑑定系のスキルでね。また、それで狩った魔物の数をリセットも出来るらしいよ。」
あらかた聞いたあと、5000円の日本刀を買い、店を出た。その時、町中にサイレンが鳴り響く。敵の兵士が近づいてきたらしい。




