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「大禍津日神《オホマガツヒノカミ》」(1)

 俺達は魔王の成り損ないと戦うために、そいつの居る図書館にいた。図書館は至る所が錆びて、崩れている。周りにあった植物は、朽ち果てていた。スキルがとても広い範囲まで影響している。だが、一つ疑問があった。暴れているはずなのに俺達を攻撃しようとする気配がない。

「着いたけど、どう戦う?」

「恵は結を護ってくれ。俺が戦う」

「やっぱりこの人邪魔じゃない?」

「邪魔ってなによ!!」

また喧嘩を始めた。道中でも喧嘩をしていたし、仲が悪いようだ。

「仲良くしろよ、二人とも」

面倒になったので、そう言い図書館に入った。

 スキルの影響で魔物が腐っている。そのおかげで難なく奥まで進めた。そこには中学生ぐらいの少女がいた。少女は、俺達を見ると

「それ以上近づかないで!あなた達も死んでしまう」

と叫んだ。やっぱり、予想通り暴れている訳ではない。スキルが暴れているんだ。どうにか助けたい。そう思い

「恵、結を護っててくれ」

そう言い、ゆっくりと近く。少女から溢れ出している瘴気を「赤薔薇」を発動した炎魔法で燃やしていく。そうして少女に手が届くぐらいまでたどり着く。そして、その瘴気全てを対策として新しく手に入れた技「蓮ノ華」で浄化した。その少女は驚いた顔をして聞いてきた。

「どうやって私のスキルを止めたんですか!?」

「止めた訳じゃない。無効化してるだけだ。大丈夫か?」

少女は緊張の糸が切れたようで、泣き出してしまった。

 こうして、図書館での戦いは終わりを告げた。



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