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新たな目標

 集落に戻ると恵が出迎えてくれた。だが、少し不満みたいだ。

「昼は指導、夜は魔物退治で休む暇がないんだけど!」

「悪かったな。今日の夜からは、俺がここを守る」

そんな風に恵と俺が話していると、結が

「二人ってどんな関係なの?」

と聞いてきた。

「ただの友達だな」

と返すと恵は少し悲しそうに「まあ…そうだよね…」と小声で言っていた。なぜ悲しそうなのか解らなかった。

 世界が変化してから10日が経っていた。あるところでは聖騎士が人をまとめ、そこが国となる。あるところでは強いスキルを持つ者が帝国を作る。また、ここのように人々が助け合って集落を造っている。だが、平和のままではいかなかった。国同士の戦い、世界を我がものにしようとする人間の征服が絶えなかった。そこで全世界の政府が今脅威になりうる五十人の存在に二つ名をつけ魔王と呼んだ。それで満足する者もいたが、争いは止まなかった。そこで魔王に対抗できる正義感の強い者を勇者と呼んだ。魔王と勇者が戦いを始めたが、世界は悪い方向へ向かっていた。

 恵に俺は、次に向かう場所を伝えていた。

「魔王には入れなかった強い人間がここからそう遠くない所で暴れているらしい。俺はそこに行く。」

「じゃあ、明日出発ね!ちゃんと用意するのよ!」

「恵も来るのか!?」

「え!?逆に置いてくつもりだったの!?薄情者!!」

「だってここに馴染んでるし…」

めちゃくちゃ怒られまくった。そうして恵も一緒に行くことになった。

 翌日、出発した俺達の横に結がついてきた。

「なんでついてきてるんだ?」

「私も一緒に行くから!よろしくね!」

「食料係の件はどうなったんだ?」

「食料袋置いてきたから大丈夫!私、あの時「調理師」を使えるようになったんだよねー。だから一緒に行って食事に関する事を手助けしようって思って!」

 (恵は、不満そうだけど)こうして3人での旅が始まった。

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