初めての複数人ダンジョン攻略(2)
夜が明けると、結も元気になって起きてきた。挨拶を交わし、今日もダンジョン攻略を始めた。ボス部屋の扉を開けようとした瞬間結が話しかけてきた。
「最初に戦ってるのを見たときから気になってたんだけど、その長い髪邪魔じゃないの?」
確かに視界に入って邪魔だったが、切ってもすぐ再生したため諦めていた。
「邪魔だけど、それがどうした?」
「私いつも髪を縛るゴムを予備にもってるの!縛ってあげるよ」
こうして戦う準備が終わりボス部屋に入った。
そこで待ち受けていたのは魔導師だった。あらゆる魔法を使い、俺達を近かせないようにしてきた。結を護るためには、結の近くにいなくてはならない。だが、ボスを倒すにはそいつに近くしかない。そう考えていると、俺の心を読んだみたいに結が
「私は、大丈夫!だって魔法を習ったもん!」
と言ってきた。その言葉を信じ魔導師に接近し、斬り倒す。放ってきた攻撃は刀で弾いたつもりだったが、一撃だけ見逃していた。しかも水の魔法。結は相殺仕切れず、足に切り傷を負っていた。俺は思わず
「大丈夫か!!」
と声をかけ、駆け寄った。そしてすぐさま鈴蘭を発動し、回復させた。
「大丈夫だよ。だって昭が助けてくれるもん。」
(大事に至らなくて良かった)俺は心の中でそう思い、結と一緒にダンジョンから出て集落に帰った。
これから二週間ほど投稿頻度が私情によって下がります。
 




