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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
南海リゾート泡沫事件
32/93

王都奪回作戦開始 


メア五人衆が森の中を街道に沿って進んでいくと、なにやら怪しげな集団が立ちふさがった。

後ろを振り向くと、同じく怪しい集団!

どうやら10人ほどの兵士と思われる集団に囲まれたようだ。



この兵士の鎧には ヴィジャナル王国の紋章が刻まれている。



「きゃほ~~」

「ねーちゃんたち  ここでなにしてるだ~」

「きゃほ~ 」

「命がほしけりゃ  おとなしくしなぁ」




メア五人衆の周囲を囲み いやらしい顔をしながら 彼らは徐々に包囲を縮めてくる。


メアの目から写った映像は リアルタイムに飛空船艦橋のディスプレイに写しだされ、

どの様な状況におちいっているか、手に取るように分かるのである。



「ちょうどいいですね。 メアちゃんたち、その人たちをつかまえて、内部情報を・・・」

とミレイユが言い終わらないうちに、全てが終わっていた。


森の木々が真っ赤な血で染めあげられ・・・・なにやら肉片もちらばっている。

「え~~~~~ 早すぎ!!」


ミレイユは、あまりの流血のため手で目を覆い隠した。

「ちょっと、やりすぎよ! 手加減がないじゃないの!! 」



メアたちには 防衛反撃機能がプログラムされているため、

何らかの攻撃により、即座の反撃をしたためであった。



エレオノーラ王女と 侍女のパウネリアは 拳を握りしめ、

今までの仕返しとばかりに口元が笑っている。

この二人は戦慣れしていて、この程度の惨状では動揺しない。

 

そろそろミレイユも戦慣れしてるぐらい場数を踏んでるはずなのだが・・・・


もちろん、サラは平然とコーヒーを飲みながらディスプレイを眺めているのである。

「メアさんたち、付近に息をしている者はいないか? 」


その指示に従い、メア五人衆は。地面に倒れている死体を 確かめていく。

・・・・どの死体も無残だ。  モザイクが必要です。

死体から金銭を回収をしている。  ちゃっかりしてるメアである。

一体だけ 大木の下で、きれいな死体があります・・・というか生きてる!?



『1名だけ 死んだふりをした者がいます』


「それは 死んだふりじゃなくて、 投げ飛ばされ、大木に激突してノウシントウを起こしてるだけだと思う」

と、ツッコミをいれるミレイユ。


「おっと、若い兵士ですね。 顔もなかなか! 森の奥に連れ込んで、遊んでやりなさい!!」

サラの指示である。


気を失った若い兵士の足をつかみ 万歳の状態で地面を引きづり、森の奥へとつれていかれる。

そして、上半身裸にされ大木に逆さ吊りにされた。

「ズボンは脱がさなくてもいい。  モザイクをしなくちゃいけなくなるからね」

のサラの一言で、兵士の尊厳は一部分は守られた。


しかし、艦橋内から「 ちっ! 」の声がもれた。  

・・・・・誰だ!?

残念がる気持ちはわかるが 言葉にだすのは恥ずかしい!!


四人の女性は周りを見渡し互いの顔を見る。

そして・・・無言の意思疎通をすると 再びディスプレイを凝視し始めた。

見たいものは見たいらしい!!


前世は男の子と のたまわっていたサラも興味深げに見ている。

男の娘疑惑があるエレオノーラ王女も うれしげに見ている。



------------------------------


静かに目を覚ます若い兵士、そこには、世にも恐ろしい町娘風の姿をしたメア五人衆が仁王立ちしていた。

そして、五人とも なぜか鞭を持っている。


若い兵士は 目の前の現実が信じられなかった。

逆さまにされて血が頭に下がる。  仲間たちは無残に殺された。

「うっうううう」

俺も殺される!!


「お・・・おれは・・無理やり連れだされて、犯罪に加担させ・・・られたのだ! 俺が悪いのじゃない!」

なんとか許しを請おうとするが、メアたちは聞いてる風には見えない。

なにか変だ!?  無表情すぎる!!  怖い!!



そんなことを考えていると、メアのひとりが、何かを拾い上げたようだ。


そのメアはニヤリと笑い、かつて兵士だった生首を、手毬がわりに地面につきながら歌いだした。

『 ヴィジャナル兵は吹き飛ばされ、1人残して生首よ♪ 』

恐ろしいほどのホラーである!



それを見た若い兵士は・・・・

「あっああああ  許して~  なんでもするから~  あああっ」

気が狂わんばかりの悲鳴が上がった。


しかし、メアたちは逆さ吊りにされた若い兵士を眺めながら、ニタニタ笑うのみで 何も喋ることはなかったのである。



艦橋内のディスプレイには 生首は映っておらず、

若い兵士の危機迫る悲壮な顔しか映っていなかった。


もしかすると、サラの指示により 生首が映らないように指示してたのかもしれない。


そんな恐怖に引きつった若い兵士( わりと顔がいい! )を眺め

艦橋内の女性たちが なぜか興奮気味で喜びの目をしているのである。


彼女たちの心の奥深くにある何らかの琴線に触れたのかもしれない。

サディスティック!?


ミレイユでさえ、手で目を覆いながら、ちらちらと指の隙間から、眺めている!!

たしかに! こういうものは指の隙間からみると風情があるものですけど・・・・



サラは 本格的拷問をおこなうようにと、メアたちに指示した。

「やっておしまいなさい!」



ついに、始まってしまったサディスティックな時間!

・・・・・拷問タイム!!




--------------------------------------------------------




現地では 異様な笑い声が 森をこだまする。

「らけらけらけらけらけら、けっけけけけ けららららら」

息が絶え絶えの若い兵士の叫び声。


「ぜいぜいぜい。  許して~なんでもするから~」


休息を許されず、くすぐられる拷問がつづけられた。

メアたちのもってる鞭には大量の毛が付いており、くすぐるように撫でられつづける。


「あっあああ きゃあああ~」

徐々に気が狂いだす若い兵士。



そして、艦橋のディスプレイに 興奮状態で釘付けとなる四人の女性たち。

ついつい、よだれを垂らしてしまい、我にかえる・・・・・

プライバシー保護のため人名は特定しません!!



「 あっ 拷問に気を取られて、尋問することを忘れてた! 」

サラは、王都ブルジュの状況について 様々な質問をするようにメアたちに指示をするのであった。

その指示に従い、過酷な尋問が!?なされるのである。



「 ひ~ いや~ん  うへへへっへへ けっけけけけ 」

その後 数時間にわたり、若い兵士のうめき声が森に響き渡る。




翌日、解放された若い兵士は、街道沿いの大木にしばられ 口からよだれをたらしながら笑いつづけたそうである。

これが 後になって童話として語られる{ 笑いすぎ兵士事件 }という話である。



---------------- 聞き出した内容の要約 ----------------------------------



王都ブルジュは 完全にヴィジャナル王国の勢力下。

住民は強制退去され住民はいない。

将来的には ヴィジャナル国民を移住させる予定である。

セル―カ王国のエルノスティ王子が、牢から脱出し逃亡中であること



-----------------------------------------------------



「弟が生きてる! エルノスティ!」

エレオノーラ王女は、思わず叫んだ。

「ミレイユ様 、心優しい弟の行方を探してくれませんか?

弟は・・・優しくて強かった!

・・・戦争に反対し話し合いで解決するべきだと主張してた心優しい弟!!

行方を探し出して救ってほしい!!」


「と・・言われても、手掛かりがあればいいんだが・・・」


「王都さえ奪還をすれば  きっと、王都に弟さんが戻ってきますよ! 」

サラの好戦的な発言である。


エレオノーラ王女と 侍女のパウネリアは拳を握って、うなずく。

「王都ブルジュの奪還です!!  おねがいします! 聖女帝国のお力で王都の奪還を・・・」


「住民がいないのであれば はでな絨毯爆撃をしても住民への被害がないってことだね。

 ふっふふふふふふふふ  

爆撃で敵を薙ぎ払ってしまいましょう!! 」

サラの不敵な笑い。


「絨毯爆撃!?」


「敵兵ごと町を破壊つくすってことよ! サラちゃんはやりすぎです!!」

ミレイユは待ったをかける。



「 弟よ! 待ってなさい!! あなたの帰る場所をつくってあげるからね!

たとえ王都が焼け野原になって 人が住めなくなり地獄の様相にしてでも、

弟の帰る場所を王都につくりあげます! 」


「!?!?」

もはや意味不明で 首をかしげるミレイユ。


「何をしてもいいわよ!  敵は皆殺し!」

エレオノーラ王女の発言である。


「殺せ! 殺せ!」

侍女のパウネリアも同調!


両者は メイドから配膳されたイチゴケーキを食べながら 物騒なことを平気で発言し続けるのであった。




ケーキに乗せてあるイチゴを見て、ふと思い出すエレオノーラ王女。

そうだった・・・・弟はイチゴが大好きだった。

子供のころ・・イチゴジュースを飲んで上機嫌に笑っていた弟・・・

あああ・・・・エルノスティ!!


「平和主義者の弟を監禁して、おそらく拷問、あんなことや こんなことまで・・・」

エレオノーラ王女は涙し、思い出のはずが・・・なにかよくわからない妄想に転換しはじめた。


「ひどい! ひどすぎる!  なんて痛々しい目に・・  可愛そうなエルノスティ! 」

王女の妄想世界では とんでもない話の展開になってしまったのか!?


「火あぶり! 何てこと・・・ 熱さで苦しんでいる!!

よくも弟にこんな惨いことを・・・・・・・・敵は残酷に殺戮しないと気がすまない! 殺戮!  殺戮!」

ついに王女の妄想話世界では エルノスティ王子が処刑されてることになってしまった!!

実際は逃亡したのだが・・・・



「殺戮!  殺戮!」

イチゴケーキを食べながら またまた同調する侍女のパウネリア。    

 





・・・・・弟愛の妄想で暴走しまくるエレオノーラ王女!

はたまたケーキを食べ過ぎて酔ってしまったのか!?

悪い薬でもしてたのか!?



「エレオノーラさん おちついてください!!」

ミレイユはなんとか、なだめようとするが、

隣にいるサラは パネルを操作して さっそく絨毯爆撃の爆弾の設計をしている様子!!

こんなとこで オタク心の花が咲く!!


サラには、本気で焼野原にしかねない怖さと能力をもっているのである。  



この中で一番の穏健派の私がしっかりしないと・・・・どこまでも暴走し恐ろしいことになってしまう!

もし、反戦派のエルノスティ王子を 私たちの仲間に引きこめば・・・

・・・・すこしは平和主義的思考にかわるだろう。

絶対に王子を救う!

ミレイユは心の中で誓うのであった。





しばらくして、妄想の夢から覚めたエレオノーラ王女は 何事もないように またまた、ケーキを食べるのであった。

かたわらのパウネリアもご機嫌よくケーキを食べる。

・・・・・ケーキばかりを食べ過ぎると、太る危険があることを知っているのだろうか!?


そして、サラはケーキを食べつつ魔具端末をポチポチと操作している・・・

・・・今度は、爆弾以外の設計図を書いてるようだ!?

ミレイユが、チラリと見ると、鳥みたいな乗り物なのかな。

いろいろ作るものがあって楽しいらしい!!




「 意見が一致してるみたいなので 王都奪還の準備にはいりましょう!!  殺戮はほどほどにね! 」

ミレイユは王都奪還宣言をしたのである。

そして エレオノーラ王女とパウネリアからの拍手が 艦橋内で鳴り響くのであった。



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王都ブルジュ奪還作戦には、この飛空船で 直接乗り込むことになった。

持てる最大戦力の投入である。



そうなると 現在、飛空船が着陸しているこの島を留守にしてしまう!

可能性は低いが、留守中にこの島を、どこかの対外勢力に取られてしまうことも考えられた。


この島の領有権確保は絶対国防圏である。

私たちミレイユ聖女帝国wwにとっては、この島のダンジョン資源は、

無くてはならないほど重要なのだから・・


そのために、ある程度の戦力と防備施設を この島に配備しておく必要となった。



サラは早急に島の要塞化と武装化を始めるのだが、

時間的余裕がないため、島の周りをぐるりと壁で囲み城壁にする。

その城壁上に 小型の電磁砲を設置することとした。


この島に駐屯するキシたちに 島の要塞化設計図を渡すことによって、

僕たちが、この島の留守中に要塞建築をすすめてくれるはずである。

駐屯要員メア10体、キシ50体とした。



飛空船・艦橋でサラは、パネルを操作して、すばやく要塞設計図を書き込んでいく。

「ミレイユ聖女帝国の唯一の領土だからね。  絶対死守です」


「帝都ってわけね! 住民が住んでないけど」

呆れた風に喋るミレイユ。


「いえいえ、  オークがダンジョンに住んでますよ」

「オークって・・・  住民というより敵対勢力だけどね  現在も交戦中よ」


国内に敵対戦力あり! いずれは、どうにかしなければならない!!



「この島は唯一の領土なんだから、名づけぐらいはしとかないと・・・

どんな名前にする!? ・・・・・・ミレイユ島とか!?」


「それはやめて・・・ サラ島でいいんじゃないの!?」


「サラシマって 更科日記・・・・なんかいや!!・・・南海リゾート気分で 南海島でいいんじゃないの」

「うんうん  それがいいね!! 南海島で決りね!!」


この会話を聞いたエレオノーラ王女は驚く。

「ミレイユ聖女帝国の領土って・・・ この島だけだったのね!!」


「領土といえば、たしかにこれだけですよね。 でも この島より この飛空船のほうが大きいけどね」


「だから・・・領土が狭すぎるので・・・・・セル―カ王国を復興したら、王国の空を頂戴ね!!」

サラは笑顔で エレオノーラ王女に話す。


「・・・・空なんて何もないところで、何かをするつもり!?  ずっと浮かんでいるつもりなの!? 」

「うんうん 僕の計画では、永遠に浮かばせるつもりなのだけど」


「!?」


「僕は、この飛空船を巨大化させていき、町にするつもりなんだ。

セル―カ王国の上空で・・・・町をつくる」



「え! 制空権って そういうつもりだったの!!」

エレオノーラ王女は なにか不味い約束をしたような気がした。


「上空にあるミレイユ聖女帝国の安全をセル―カ王国の同盟で確保するのです

セル―カ王国がつぶされない限り ミレイユ聖女帝国に直接攻撃できないわけですね」

サラは力説する。


セル―カ王国があるかぎり たしかにミレイユ聖女帝国の安全保障を確保できるが、

逆にいえば セル―カ王国の上空に君臨し地上のセル―カ王国を睨み続けるという意味にもなる。



エレオノーラ王女の不安げな顔で、ミレイユを見る。


「え~  私が、このミレイユ聖女帝国の聖女皇帝ですので、

セル―カ王国に対して害する行為をおこなわないことを約束します。

そうですよね。  サラちゃん!! 」


ミレイユはサラを睨む。


「ぼ、ぼく、・・・・ おねーさま! と同じく 僕は侵略いや・・・害する気もありませんので」

なぜか しどろもどろのサラである。  

ついでに侵略という言葉まで漏らしてしまっている。


ミレイユ様はともかく サラという人間を信用できないエレオノーラ王女だった。


--------------------------------------





飛空船マナヰタを改め・・・飛空円盤(天空の町予定)が静かに浮上していく。

島では残されたメアとキシたちが手を振っていた。

彼らには この島を要塞化するという重要な任務があたえられていたのである。

 

飛空円盤(天空の町予定)は、徐々に加速し目的地へと向かう。

約束の土地ブルジュへ


そして、ミレイユは艦長席で座り、 また落ちるのではないかと、冷や汗をだしている。

また サラも改修して巨大化した飛空円盤の初離陸に緊張して、パネルの数値とにらめっこ状態。


そして 残る二人!


「飛んだ! ほんとに飛んでる!   すごい!!」

「エ、エレオノーラ様! 飛んでます。雲が目の前に・・・ 」

エレオノーラ王女と侍女のパウネリアは、えらく騒いでいる。



楽しそうなことは良い事だが、艦橋であまりさわいでほしくないなぁ!

と思ったら メアが、ケーキセットをもってきてくれたおかげで

二人のはしゃぎぶりは とりあえず収まった。


エレオノーラ王女と侍女のパウネリアはちゃぶ台で ケーキを食べつつ、

テレビを見ながら たのしく過ごしている様だ。


これから 祖国奪回なのを忘れてませんか!?






--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  南海島よ! 私は再びリゾートしに戻ってくる!



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